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友達が離れていく不安をほどく 離れる側の事情と自分を見直す目安

友達が離れていく不安をほどく 離れる側の事情と自分を見直す目安

LINEを送っても、返事が来るのは数日後。

前はよく遊んでいた友達から、誘いの連絡が来なくなった。

気づけば、グループの集まりに自分だけ呼ばれていなかった。

そんなことが続くと、「また友達が離れていく」「自分に何か原因があるのでは」と、夜にぐるぐる考えてしまいます。

この記事は、友達が離れていくことに不安を感じている大人の方に向けて書いています。

前半では、離れていく友達の側にどんな事情があるのかを整理します。

後半では、自分の側で見直せるところと、不安に飲み込まれないための付き合い方、つらさが続くときの相談先をまとめました。

友達を何人も取り戻すことは、この記事のゴールにしていません。

離れていく理由を「全部自分のせい」と決めつけずに、残したい関係を落ち着いて選べるようになること。

そこを目指して、順番に見ていきます。

目次

「大切にしているのに離れていく」というQ&Aサイトの相談

先日、Q&Aサイトでこのような切実な悩みを拝見しました。

30代前半、友達が次々と離れていく

投稿者は30代前半の方で、特に何かをしたわけでもなく、むしろ友達を大切にしているのに、友達が離れていくと書いていました。

もしかしたら嫌われているのかもしれない、という不安もにじんでいました。

具体的に起きていたこと

挙げられていた出来事は、どれも別々の友達とのことです。

LINEの返事が1週間後に来るのに、会っているときはずっとスマホを触っている友達。

子どもがいるからと、片道2時間かけて相手の家へ行ったのに、1時間だけ話して帰ることになった友達。

「結婚したら1番に報告してね」と言われて報告したら、そこから会ってもらえなくなった友達。

自分の誘いには渋るのに、別の友達の名前を出した途端に「すぐ行きたい」と返してきた友達。

「私の何がいけないのか分からない」

投稿者は、友達の誕生日には必ずお祝いをしてプレゼントも贈っているのに、自分の誕生日には誰からも連絡がないとも書いていました。

見返りがほしいわけではないけれど、と前置きしたうえで、「私の何がいけないのか全くわからない」と結んでいます。

全部の関係を切ってしまうと友達がいなくなるので、切る勇気もないそうです。

回答者が示したのは「比べられているのかもしれない」という見方

寄せられた回答では、仕事や暮らしが順調な投稿者に対して、相手が自分と比べてつらくなり、距離を取っているのかもしれない、という見方が示されていました。

そのうえで、本当に大切にしたい人がいるなら、相手の困りごとに寄り添う形で関係を立て直す道がある。

そこまでしたい相手がいないなら、今の友達を無理に切らず、新しいつながりを探せばよい、という助言でした。

この相談には、友達が離れていく不安を抱える人に共通する手がかりが入っています。

自分なりに相手を大切にしてきたこと。

それなのに、離れていく理由が本人にはまったく見えないこと。

そして、理由が見えないぶん、「自分がダメなのでは」と考えてしまうことです。

友達が離れていくと感じる人は、珍しくない

まず確かめておきたいのは、大人になってから人とのつながりの薄さを感じている人は、決して少数派ではないという事実です。

国の調査では、約4割が孤独を感じている

内閣府は、孤独や孤立の実態をつかむために「人々のつながりに関する基礎調査」という全国調査を毎年行っています。

令和6年の調査(全国の16歳以上、有効回答10,871人)によると、孤独感が「しばしばある・常にある」と答えた人は4.3%でした。

「時々ある」が15.4%、「たまにある」が19.6%で、何らかの形で孤独を感じている人を合わせると約4割になります。

20代と30代で高く出ている

同じ調査では、孤独感が「しばしばある・常にある」と答えた人の割合が、20歳代と30歳代で高くなっていると報告されています。

20歳代は7.4%、30歳代は6.0%で、全体の4.3%を上回りました。

就職や転職、結婚や出産など、暮らしの形が大きく変わる年代です。

それまでの友達と生活のリズムがずれやすい時期に、孤独を感じる人が多いのは自然な流れだと思います。

調査で見えたこと 割合
孤独感が「しばしばある・常にある」(全体) 4.3%
孤独感が「時々ある」(全体) 15.4%
孤独感が「たまにある」(全体) 19.6%
「しばしばある・常にある」のうち20歳代 7.4%
「しばしばある・常にある」のうち30歳代 6.0%
同居していない家族や友人と直接会って話すことが「全くない」 9.3%

出典は、内閣府孤独・孤立対策推進室「人々のつながりに関する基礎調査(令和6年)」の調査報告書です。

20歳代と30歳代の行は、その年代の回答者のうち「しばしばある・常にある」と答えた人の割合です。

友達が減ること自体は、大人になれば誰にでも起きる

学生のころは、同じ教室や部活に毎日顔を出すだけで、友達との接点が自然に生まれていました。

大人になると、その「毎日会う場所」がなくなります。

会うためには、どちらかが予定を合わせて誘う必要が出てきます。

誘う手間が1つ増えるだけで、連絡の間隔は少しずつ空いていきます。

友達が離れていくように感じる出来事の多くは、この変化の延長線上で起きています。

次の章では、離れていく友達の側にどんな事情がありうるのかを、具体的に見ていきます。

離れていく友達の側にある事情

友達が離れていくとき、私たちはつい「自分の何が悪かったのか」から考え始めます。

けれども、距離が空く理由の多くは、相手の暮らしの側にあります。

相談者のケースを手がかりに、よくある事情を分けて見ていきます。

暮らしの変化で、時間と体力が足りなくなった

結婚、出産、転職、引っ越し、親の介護。

大人の暮らしには、それまでの生活リズムを丸ごと変える出来事が次々に起きます。

小さな子どもがいる家庭では、昼に外で食事をするだけでも、預け先の手配や授乳の時間を考えなければなりません。

相談者の友達が「家で話そう」と言ったのも、外で会う余裕がなかったからかもしれません。

相手にとっては精いっぱいの提案でも、遠くから来た側には冷たく感じられる。

このすれ違いは、どちらが悪いという話でもありません。

人生の出来事が、孤独感と人付き合いを揺らす

先ほどの内閣府の調査では、孤独感がある人に「孤独感に影響を与えたと思う出来事」も尋ねています(複数回答)。

孤独感が「しばしばある・常にある」「時々ある」「たまにある」と答えた人では、「家族との死別」が24.6%で最も多く、「一人暮らし」が18.8%で続きました。

「転校・転職・離職・退職」は14.7%、「人間関係による重大なトラブル」は13.7%、「転居」は8.8%でした。

孤独感に影響を与えたと思う出来事 孤独感がある人の回答割合
家族との死別 24.6%
一人暮らし 18.8%
転校・転職・離職・退職 14.7%
心身の重大なトラブル(病気・けが等) 14.3%
人間関係による重大なトラブル 13.7%
転居 8.8%

出典は、内閣府「人々のつながりに関する基礎調査(令和6年)」です。

集計の対象は、これまでに何らかの出来事を経験したと答えた人のうち、孤独感がある4,183人です。

離れていった友達もまた、こうした出来事のどれかの真ん中にいる可能性があります。

相手が、自分と比べて苦しくなっている

相談の回答者が指摘したのが、この事情です。

仕事が順調な人、結婚した人、見た目や暮らしが整って見える人のそばにいると、自分と比べて落ち込んでしまう人がいます。

相談者は「ひけらかさないように細心の注意を払っている」と書いていました。

それでも、相手の心の中で起きる比較までは止められません。

距離を置くことで、相手は自分の心を守っているのかもしれません。

この場合、あなたが何かを間違えたわけではないので、自分を責める理由にはなりません。

相手自身が、心や体の不調を抱えている

返事が極端に遅くなった、会っても上の空、誘いをすべて断るようになった。

こうした変化の裏に、本人が口にしていない不調が隠れていることがあります。

検査入院で食事制限をしていた相談者の友達のように、体の事情を抱えている人もいます。

疲れているときは、親しい相手ほど連絡を後回しにしてしまうものです。

近い関係なら分かってくれるはず、という甘えが働くからです。

気まずさを抱えたまま、連絡しそびれている

何かの拍子に返事が遅れ、そのまま時間がたってしまった。

今さら連絡するのも気まずくて、さらに間が空いていく。

離れていく側も、実は「嫌われたかもしれない」と同じ不安を抱えていることがあります。

一緒にいて疲れると感じている

もう1つ、正直に見ておきたい事情があります。

相手が、あなたと会うことに負担を感じている場合です。

これは相手の性格が悪いという話でも、あなたが悪いという話でもありません。

会う頻度や話の内容、連絡の重さが、今の相手の暮らしに合わなくなっているだけです。

ここは自分の側で見直せる部分なので、次の章でくわしく扱います。

相手の事情と、見えやすいサイン

ここまでの事情を、表にまとめておきます。

1つだけに当てはまることは少なく、たいていはいくつかが重なっています。

相手の事情 見えやすいサイン 受け止め方の目安
暮らしの変化 会う場所や時間の条件が増える 相手の条件に合わせた会い方を考える
比較のつらさ 自分の近況にだけ反応が薄い 自分の話を控えめにし、相手の話を聞く
心身の不調 返事が遅く、誘いをまとめて断る 返事を急かさず、元気なときを待つ
気まずさ 既読のまま間が空く 軽い話題で一度だけ連絡する
会う負担 会う約束が先延ばしになる 頻度と時間を短くして様子を見る

どの事情なのかを、こちらから確かめる方法はほとんどありません。

分からないものを無理に突き止めようとするより、「相手にも事情がある」と知っておくだけで、自分を責める気持ちは少し軽くなります。

友達が離れていく人に見られやすい特徴

ここからは、自分の側で見直せる部分を扱います。

「友達が離れていく人の特徴」という言葉で検索した人の中には、自分に当てはまるものを探して、かえって落ち込んでしまう人もいると思います。

当てはまる項目があっても、それはあなたの人柄が悪いという意味にはなりません。

関係の中で起きやすい「ずれ」として、気になったものだけ持ち帰ってください。

尽くした分を、心の中で数えている

誕生日を祝う、相手の都合に合わせる、遠くまで会いに行く。

相手を大切にする行動は、それ自体はとても温かいものです。

ただ、尽くした分が返ってこないとき、心の中に小さな帳簿がつき始めます。

「私はこれだけしたのに」という気持ちは、言葉にしなくても表情や返事の温度に出ます。

受け取る側は、その空気を「借りを返さなければいけない関係」として重く感じることがあります。

相談者が誕生日のお祝いを続けていたのも優しさからですが、もし自分の中に寂しさが積もっているなら、少し量を減らしてもよい時期です。

話がいつも自分の近況になる

会うたびに、仕事の話や悩みの相談がこちらから続く。

聞いてもらえる関係は心強いものですが、一方向の時間が長くなると、相手は聞き役に疲れてしまいます。

逆に、自分のうまくいっている話が多い場合も、先ほどの「比較のつらさ」を生みやすくなります。

会った帰り道に、相手の近況をどれくらい覚えているかを振り返ってみると、話の偏りに気づきやすくなります。

愚痴や人の評価が多い

職場や家族への愚痴を聞いてもらうのは、親しい関係ならではのことです。

それでも、会うたびに誰かの悪口や不満が中心になると、相手は「自分もどこかで言われているのでは」と警戒し始めます。

人の評価が多い人のそばでは、相手は気を抜けなくなります。

連絡や誘いが重くなっている

返事が来る前に、続けてメッセージを送る。

既読がついたのに返事がないと、「怒ってる?」と確かめてしまう。

会う約束を、相手の予定より先に細かく決めようとする。

どれも不安から出る行動ですが、相手には「すぐ応えなければ」という圧力として届きます。

忙しい時期の人ほど、その圧力から逃げるように距離を取ります。

返事が遅い相手には、こちらも少し間を空けて返すくらいが、お互いにちょうどよい速さになることもあります。

関係の濃さを、相手と比べてしまう

相談者は、自分の誘いには渋るのに、別の友達の名前を出すと「すぐ行きたい」と返された経験を書いていました。

この出来事は、とても傷つくものだと思います。

ただ、友達にとっての距離感は、人ごとに少しずつ違って当然です。

3人で会うほうが気楽な人もいれば、別の友達と久しぶりに会えることがうれしかっただけの場合もあります。

「自分は1番ではなかった」と受け取るたびに関係を確かめたくなると、相手との間に緊張が生まれます。

相手の変化を、置いていかれたように受け取る

友達が結婚した、子どもが生まれた、転職して忙しくなった。

その変化に「自分だけ取り残された」と感じて、こちらから連絡を減らしてしまう人もいます。

離れていったのは相手のほうだと思っていたら、実は自分も無意識に距離を取っていた、ということは珍しくありません。

自分の側を見直すためのチェック表

当てはまるものに印をつけるつもりで、表を見てください。

印が多くても、全部を一度に直す必要はありません。

見直したい点 起きやすいこと 小さな変え方
尽くした分を数えている 寂しさが返事の温度に出る 贈り物やお祝いの量を、負担のない範囲に戻す
話が自分の近況中心 相手が聞き役に疲れる 会ったら最初に相手の近況を聞く
愚痴や人の評価が多い 相手が気を抜けなくなる 愚痴は1回の会話で1つまでにする
連絡が重い 返事への圧力になる 返事が来るまで次を送らない
関係の濃さを比べる 確かめ合いが増える 相手の都合を、好意の量と分けて考える
置いていかれたと感じる 自分からも距離を取る お祝いの一言だけでも送る

表の右側は、あくまで目安です。

相談者のように、どこを見直しても原因が見つからない場合もあります。

その場合は、理由を探すことにこれ以上の力を使わず、次の章の「不安との付き合い方」へ進んでください。

原因が自分にない離れ方もある

人の関係は、どちらか一方だけで決まるものではありません。

あなたが十分に気を配っていても、相手の暮らしや心の状態によって、距離が空くことはあります。

相談の回答者が言っていたように、そこまでして関係を続けたい相手がいないなら、無理に追いかけなくてもよいのです。

離れていく人がいる一方で、何年も連絡が途切れていたのに、ある日ふっと戻ってくる友達もいます。

関係は一度離れたら終わり、と決めつけないことも、自分を守る考え方の1つです。

「嫌われたのかも」という不安との付き合い方

友達が離れていくとき、つらいのは関係が薄くなること以上に、理由が分からないまま考え続けてしまうことです。

ここでは、不安を大きくしないための見方と、やり方を順に紹介します。

自然に離れたのか、関係がこじれたのかを分けて考える

まず、目の前の出来事が「自然な距離」なのか「何かのこじれ」なのかを分けてみます。

返事は遅いけれど、来たときの文面はいつもどおり。

誘えば数回に1回は会える。

このような場合は、相手の暮らしが忙しくなっただけの、自然な距離であることがほとんどです。

一方で、特定の出来事のあとから急に返事がそっけなくなった、共通の友人からも避けられているように感じる、という場合は、何かの誤解やすれ違いが起きている可能性があります。

不安を大きくしやすい行動

不安なときほど、関係を確かめたくなる行動が増えます。

けれども、次のような行動は、かえって相手との距離を広げてしまいがちです。

理由を問い詰める

「なんで最近冷たいの?」と直接聞くと、相手は責められているように感じます。

本当に自覚がない場合、相手は「そんなつもりはない」と答えるしかありません。

答えをもらえないまま、こちらの不安だけが残ります。

SNSで相手の様子を追いかける

自分抜きで集まっている写真を見つけて、さらに落ち込む。

見なければ知らずに済んだ情報で、夜眠れなくなることもあります。

不安が強い時期は、相手の投稿を表示しない設定にしておくのも、自分を守る方法です。

一気に全部の関係を切る

傷つくくらいなら、こちらから全部切ってしまおうと考える人もいます。

相談者が「切る勇気がない」と書いていたように、まとめて関係を断つと、あとで支えが何もなくなってしまいます。

切るかどうかは、気持ちが落ち着いてから1人ずつ決めれば十分です。

気持ちを落ち着かせる、小さなやり方

一度だけ、軽い連絡を送る

気になる友達には、返事を求めない短い連絡を一度だけ送ってみます。

「この前見かけたお店、好きそうだと思って」のような、答えなくても済む話題が向いています。

返事が来れば、それで十分です。

来なければ、今は相手の時期ではないと受け止めて、こちらからはしばらく待ちます。

距離を決めるのを、相手に任せる

連絡の頻度や会う間隔を、こちらで決めようとしないことも大切です。

相手から誘いが来たら、無理のない範囲で応じる。

この「待つ姿勢」が、忙しい相手にとっては一番ありがたいことがあります。

友達を、深さの違う層で考える

何でも話せる親友、年に数回会う友達、SNSでときどき近況を知るくらいの知人。

友達には、深さの違う層があります。

1人の親友にすべてを求めると、その人が離れたときに足元が崩れてしまいます。

浅いつながりをいくつか持っておくと、1つの関係が薄くなっても、心の支えは残ります。

新しいつながりを、小さく始める

今の友達との距離が空いた時期は、新しいつながりを作るきっかけにもなります。

習い事や地域の集まり、趣味の教室など、同じ人と定期的に顔を合わせる場所が向いています。

大人になってから友達を作る方法は、大人になって友達ができない悩みについて書いた記事でくわしくまとめています。

一人暮らしで、夜になると寂しさが強くなる方は、一人暮らしが寂しい夜の過ごし方の記事もあわせて読んでみてください。

状況別の受け止め方と次の一歩

ここまでの話を、よくある状況ごとに表にまとめます。

よくある状況 考えられること 次の一歩
返事が数日後に来る 相手の暮らしが忙しい こちらも返事の速さを合わせる
誘いを何度か断られた 時間や体力に余裕がない 相手から誘いが来るのを待つ
自分抜きで集まっていた 別の縁で集まった可能性もある SNSを見る時間を減らす
結婚や出産のあと疎遠に 生活の条件が大きく変わった お祝いの一言だけ送る
急に態度がそっけない 誤解やすれ違いがある 責めずに一度だけ様子を聞く

相手の気持ちを確かめる方法はなくても、自分の行動は選べます。

表の右側から1つだけ選んで、今週のうちに試してみてください。

不安が長く続くときに気をつけたいこと

友達が離れていく不安は、多くの場合、時間とともに少しずつ薄れていきます。

ただ、不安が強すぎて日常生活に影響が出ているときは、心が疲れているサインかもしれません。

ここで紹介するのは、相談を考えるための目安です。

当てはまるかどうかで病気を判断することはできないので、気になるときは専門家に相談してください。

眠りや食欲に変化が出ていないか

友達のことを考えて寝つけない、夜中に何度も目が覚める。

食欲が落ちた、または食べすぎてしまう。

こうした体の変化が続いているなら、悩みが心と体に負担をかけている状態です。

楽しめない状態が2週間以上続いていないか

厚生労働省の働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」では、うつ病の主な症状として、楽しみや喜びを感じないことと、良いことが起きても気分が晴れないことを挙げています。

そのうえで、うつ病はこうした症状が2週間以上続き、それまでの社会生活が難しくなる状態だと説明しています。

友達のことに限らず、何をしても楽しめない日が続いているなら、一度相談を考えてよい時期です。

こんな状態が続いたら 考えたい行動
友達のことが頭から離れず眠れない 眠りの変化をメモして、かかりつけ医に相談する
楽しめない、気分が晴れない状態が2週間以上続く 心療内科や精神科を受診する
仕事や家事に手がつかない 職場の産業医や保健師に相談する
誰にも話せる相手がいない 下の公的な相談窓口を使う
消えてしまいたい気持ちがよぎる すぐに相談窓口や身近な人を頼る

一人で抱えきれないときの相談先

話を聞いてくれる友達がいないと感じるときこそ、公的な相談窓口を頼ってください。

孤独・孤立の相談先を探せる「あなたはひとりじゃない」

国の孤独・孤立対策の一環として、「あなたはひとりじゃない」というウェブサイトが開設されています。

自動応答のチャットに悩みを入力すると、国の制度や相談窓口の中から、悩みに合ったものを案内してもらえます。

「まもろうよ こころ」

厚生労働省の「まもろうよ こころ」では、電話やSNSで相談できる窓口がまとめて紹介されています。

気持ちがつらくて誰かに話を聞いてほしいときは、ここから自分に合った窓口を探せます。

働く人の「こころの耳電話相談」

厚生労働省の「こころの耳」には、働く人とその家族が無料で使える電話相談があります。

電話番号は0120-565-455で、受付は平日の17時から22時、土曜と日曜の10時から16時です(祝日と年末年始を除く)。

非通知の電話は受け付けていないため、番号を通知してかけるよう案内されています。

よくある質問

Q1. 友達が離れていくのは、自分の性格が悪いからですか

性格の良し悪しだけで決まるものではありません。

相手の暮らしの変化や心身の事情で距離が空くことも多く、原因が自分にない離れ方もあります。

Q2. 離れていった友達に、理由を聞いてもいいですか

責める口調にならなければ、一度だけ様子を聞くのは構いません。

ただ、相手にも理由がはっきりしていないことがあるので、答えを無理に求めないようにしましょう。

Q3. 友達が少ないのはおかしいことですか

おかしいことではありません。

内閣府の令和6年の調査では、何らかの形で孤独を感じている人が約4割いました。

人数より、気楽に話せる相手が1人か2人いるかどうかのほうが、心の支えになります。

Q4. 離れていった友達と、また仲良くなれますか

時間がたってから、自然に連絡が戻ることもあります。

相手の暮らしが落ち着いたときに声をかけやすいよう、こちらからは関係を閉じずにおくのがよい方法です。

Q5. 友達が離れていく不安で、夜眠れません

眠れない日が続くなら、悩みが体に負担をかけています。

寝る前にSNSを見るのをやめ、2週間以上続く場合は、かかりつけ医や相談窓口を頼ってください。

まとめ

友達が離れていくと感じる出来事の多くは、大人になって会う場所がなくなり、それぞれの暮らしが変わっていく中で起きています。

国の調査でも、何らかの形で孤独を感じている人は約4割にのぼります。

離れていく友達の側には、時間や体力の不足、自分と比べてしまうつらさ、心身の不調など、外からは見えない事情があります。

自分の側で見直せるのは、尽くした分を数えないことや、連絡を重くしないことです。

理由を問い詰めたり、一気に全部の関係を切ったりせず、残したい関係を1つずつ落ち着いて選んでください。

不安が長く続くときは、一人で抱えずに相談先を頼りましょう。

今日からできること

最後に、今日からできることを表にまとめます。

やること やり方 期待できること
相手の事情を思い浮かべる 最近の暮らしの変化を1つ書き出す 自分を責める気持ちが軽くなる
自分の側を点検する チェック表で当てはまる項目に印をつける 見直す点が1つに絞れる
軽い連絡を一度だけ送る 返事を求めない話題を選ぶ 関係を閉じずにおける
SNSを見る時間を減らす 寝る前の1時間はスマホを置く 夜の不安が大きくなりにくい
浅いつながりを1つ作る 定期的に通える場所を探す 1つの関係に頼りすぎなくなる
相談先を控える 「まもろうよ こころ」を保存しておく いざというときに迷わない

今夜は、気になっている友達のことを考えるのを少しだけ休んで、表の中から1つだけ選んでみてください。

離れていった関係の数より、今の自分を大切にできた日の数のほうが、これから先の人付き合いを支えてくれます。

人との距離感に悩んだときに

人付き合いの距離のとり方や、孤独との付き合い方は、本で考え方の型を知っておくと、自分の関係に当てはめやすくなります。気になるものから探してみてください。

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