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めんどくさがりを直したい本人と家族へ 手間を減らす仕組みと頼み方

めんどくさがりを直したい本人と家族へ 手間を減らす仕組みと頼み方

やらなければいけないと分かっているのに、体が動かない。

洗い物が溜まり、返信は後回しになり、役所の手続きの封筒は机の上で眠っている。

そんな自分が嫌になって、性格を直したいと思っている方がいます。

反対に、夫や同居する家族のめんどくさがりに疲れ、毎日ひとりで片付けている方もいます。

この記事は、その両方の立場の方に向けて書きました。

先に答えをお伝えします。

  • めんどくさがりを根性で直そうとすると続かない。その行動に必要な手間の数を減らし、置き場所とやる順番を決めておくと、動き出しやすくなる
  • 周りの人は、言い方を変えるだけでなく、頼み方と分担の形を変えると、毎回の衝突が減る
  • やる気が出ない状態が長く続き、生活や仕事に支障が出ているなら、公的な相談先に話してみてよい

この記事では、誰かの性格や病気を判定することはしません。

病名に触れる部分は、国立精神・神経医療研究センターのページを実際に開いて確かめた範囲だけを書いています。

記事の流れは次のとおりです。

  • Q&Aサイトで見かけた相談
  • 面倒に感じる正体を分けてみる
  • 本人ができる、手間を減らす仕組み
  • 周りの人が変えられる頼み方と分担
  • 病気との関係と、相談先
目次

Q&Aサイトで見かけた「夫が帰ると玄関に服やカバンが散乱する」という相談

先日、Q&Aサイトでこのような切実な悩みを拝見しました。

投稿していたのは、夫の片付けに疲れた妻の方です。

夫が帰ってくると、服やズボン、カバンが玄関に散らばります。

毎回自分が片付けているのが、もう疲れたと書いていました。

靴下は部屋に脱ぎっぱなしで、お菓子の袋は食べかけのまま出しっぱなし。

どこにでも物を置くので、いつも何かを探している人だそうです。

性格なので言っても直らないと諦めているものの、せめて玄関だけは綺麗にしておきたい。

めんどくさがりの夫に対応できて、しかも綺麗に見える収納のアイデアが知りたい、という相談でした。

回答の中には、あなたが片付けるから散らかすのだ、という厳しい意見もありました。

一方で、同じ悩みを持つ側として、別のQ&Aには「完璧主義でめんどくさがりの性格を治したい」という方の相談もありました。

そちらの回答では、全部を自分でなんとかしようとするから苦しいのだと気づき、持つものと抱える用事を減らして生活を小さくした、という体験談が寄せられていました。

二つの相談には共通点があります。

どちらも、本人の意志の問題として語られがちですが、実際には「手間の数」の話になっているのです。

玄関に物が散らばるのは、置く場所まで歩いて、扉を開けて、物を入れる手間がかかるからです。

この記事では、この玄関の相談にも、後半で具体的に答えます。

面倒に感じる正体を分けてみる

めんどくさいという感覚は、ひとまとまりに見えて、実は中身がいくつかに分かれます。

どこで止まっているのかが分かると、直す場所が見つかります。

次の表は、よくある面倒の種類を整理したものです。

面倒の種類 起きていること 向いている対策
手順が多い 始めるまでに準備が必要で、手が止まる 準備を先に済ませておく
置き場所が遠い 戻すのが億劫で、出しっぱなしになる 使う場所のすぐそばに置く
何から手を付けるか決まらない 考えるだけで疲れて、後回しになる やる順番を先に決める
終わりが見えない 全部やる気がして、最初の一歩が重い 5分だけで区切る
失敗が怖い 完璧にできないなら、やらないほうが楽 最低ラインを決める

自分の面倒がどの行にあてはまるのか、数日、メモに残してみてください。

洗い物、洗濯物、返信、書類と、場面ごとに一行ずつ書く程度で足ります。

一つの行動に、複数の種類が重なっていることもよくあります。

面倒くさがりは、怠けとは別の話

怠けは、やる必要を感じていない状態を指します。

めんどくさがりの方は、必要だと分かっているのに、動き出すまでの負担が大きいところに困りごとがあります。

だから、やる気を出そうと自分を叱っても、効果は出にくいのです。

叱って動けた経験があっても、それは緊張に押されて動いたにすぎず、同じ手は何度も使えません。

面倒くさがりの人は、実は効率を考えている

先ほどのQ&Aサイトでも、面倒くさがりな人ほど「どうすれば少なくできるか」を考えるので、家事が結構効率的、という回答がありました。

手間を嫌う感覚は、裏返せば、無駄な手順に気づく力でもあります。

その力を手順を削ることに使えば、生活は少しずつ軽くなります。

ただし、この回答は一人の投稿者の意見です。誰にでもあてはまると言い切ることはできません。

次の章から、その感覚を味方にする具体策を見ていきます。

本人ができること 手間の数を減らす置き場所の決め方

ここからは、めんどくさがりを直したい本人向けの話です。

方針はひとつで、行動に必要な手間を数えて、減らせるところから減らすことです。

性格を変えるより、手間を変えるほうが、結果が早く出ます。

手間は歩数と動作の数で数える

たとえば、帰宅して上着を脱いでから片付けるまでを考えます。

クローゼットまで歩き、扉を開け、ハンガーを取り、掛ける。これで4つの動作です。

動作が4つあると、疲れている日は「あとで」になります。

これを、玄関のフックに掛けるだけの1動作にすれば、同じ疲れた日でも実行できます。

手間を減らすとは、動作の数を減らすことだと考えると、直す場所が見つかります。

置き場所は「使う場所のすぐそば」に決める

物が出しっぱなしになる原因の多くは、定位置が使う場所から遠いことです。

戻す手間が大きいと、出しっぱなしのほうが楽になってしまいます。

次の表は、よくある出しっぱなしを、置き場所の工夫で防ぐ例です。

出しっぱなしになる物 手間が増える原因 置き場所の工夫
上着・カバン 寝室まで運ぶ必要がある 玄関にフックを付ける
郵便物・書類 開けて仕分ける手間がある 玄関の近くに一時置き箱を置く
鍵・財布 毎回探す 入口に決まったトレーを置く
洗濯物 たたんでしまう手間が大きい 乾かした場所の近くに収納する
食器 洗うまでの間に置き場がない 使った直後に水に浸す習慣にする

先ほどの玄関の相談も、同じ考え方で答えられます。

ここは周りの人の章で、改めて取り上げます。

手間が減ったかどうかは、動作の数で確かめる

仕組みを変えたら、1週間ほど続けて、動作の数が本当に減ったかを見ます。

減っていないのに続けても、負担が増えるだけです。

玄関のフックを付けたのに、結局カバンを寝室まで運んでいるなら、フックの位置や数が合っていません。

合わなければ、置き場所を動かして、また1週間試します。

仕組みは一度で完成しません。自分の動きに合わせて、少しずつ調整していくものです。

物を減らすと、手間も減る

別のQ&Aで、完璧主義でめんどくさがりの方に、生活を小さくしたという体験談が寄せられていました。

持つ物を必要なものだけにして、定期的に減らす。そうすると、片付けの用事そのものが減っていく、という内容です。

物が多ければ、探す手間も戻す手間も増えます。

捨てる作業は一度に大きな負担がかかるので、1日に1つだけ手放すくらいの速さで十分です。

最初に整えるのは、毎日通る場所だけ

家全体を整えようとすると、始める前に疲れてしまいます。

毎日必ず通る玄関、洗面所、台所の流しの3か所だけを先に整えます。

3か所の動線が楽になれば、ほかの場所は後回しで構いません。

整える場所を絞ることで、始める負担も下がります。

身支度の手間を前の日に移す

朝の身支度は、時間がなく、気力も低い時間帯に集中します。

着る服を前の晩に出しておく、カバンの中身を先に入れておくなど、手間を前の日に移すと朝が楽になります。

夜は夜で疲れていますが、朝よりは時間に余裕があります。

服を選ぶ作業を減らしたい人は、平日に着る組み合わせを、あらかじめ数通りだけ決めておく方法もあります。

迷う回数が減れば、動き出すまでの負担も軽くなります。

家事の手間は、道具に任せられるか考える

手作業の家事を、道具に任せられる部分がないかも見てみます。

食洗機やロボット掃除機のような家電は、費用がかかるため、すべての家庭にすすめられるわけではありません。

導入するなら、最も手間を感じている家事を一つ選び、そこだけから始めるのが現実的です。

何でも家電に頼ろうとすると、費用も手間も増えてしまいます。

時間を5分で区切ると、最初の一歩が軽くなる

終わりが見えない作業は、始める前から重く感じます。

「5分だけやる」と時間を決めて、台所のタイマーやスマートフォンのタイマーを鳴らします。

5分たったらやめてよい、と先に決めておくことが大切です。

実際には、始めてしまえばそのまま続けられる日もありますが、続けることを目標にはしません。

5分で終わった日も、動けた日として数えます。

最低ラインを決めて、完璧を目指さない

完璧主義とめんどくさがりが重なると、きれいにできないならやらない、という選択になりがちです。

そこで、各場面に最低ラインを決めておきます。

たとえば、洗い物なら「シンクに水を張って浸すところまで」、掃除なら「床の物を拾うところまで」です。

最低ラインを超えたら合格と考えると、やらない日が減ります。

最低ラインは、体調が悪い日にも守れる低さに設定するのがコツです。

高い目標を掲げて挫折するより、低い基準を毎日守るほうが、積み上がる量は多くなります。

手を付ける順番とやらないことを決める

置き場所を整えても、何から手を付けるか迷うと、また止まってしまいます。

迷う時間を減らすために、順番とやらないことを先に決めておきます。

やる順番を決める基準

用事が溜まったとき、どれから手を付けるかも迷いどころです。

次の表のように、期限と影響の大きさで並べると、考える時間が短くなります。

順番 当てはまる用事 例
先に 期限が近く、遅れると困る 支払い、提出書類
次に 期限はないが、放置すると増える 洗い物、郵便物
後で 急がず、やらなくても困らない 棚の整理、細かい掃除

いちばん上の行に当てはまるものだけ、その日のうちに済ませます。

残りは、時間と気力が余った日に回して構いません。

全部を同じ重さで抱えるから、動けなくなります。

毎日同じ順番にして、考える手間をなくす

何から手を付けるか考えること自体が、疲れる作業です。

そこで、朝と夜のやることを、順番ごと固定します。

たとえば夜なら、「食器を浸す、机の上を空にする、翌日の服を出す」の順です。

毎日同じ順番なら、考えずに体が動きます。

最初のうちは、紙に書いて冷蔵庫や洗面所に貼っておくと、迷いません。

今日やらないことを先に決める

やることを増やすと、全部が重くなります。

反対に、やらないことを先に決めると、残ったことに集中できます。

たとえば、平日は床の拭き掃除をしない、風呂の細かい水垢は週末にまとめる、などです。

誰かに見せる家ではないなら、基準を下げても困りません。

先ほどのQ&Aの体験談でも、すべてを抱えようとせず、持てる範囲に絞ったことで楽になったと書かれていました。

連絡と手続きは、書く場所をひとつに決める

家事より重くなりがちなのが、連絡の返信と役所や契約の手続きです。

期限があり、後回しにすると影響が大きくなるため、気持ちの負担も大きくなります。

次の表は、場面ごとの手間の減らし方です。

場面 止まりやすい理由 手間の減らし方
メッセージの返信 長く丁寧に返そうとして重くなる 一言で返す。詳しくは後でと添える
郵便物の確認 開けるのが億劫で溜まる 週に一度、曜日を決めて開ける
役所や契約の手続き 必要な書類が分からず進まない まず窓口や案内ページの確認だけする
支払いの期限 忘れて後で慌てる 期限をカレンダーに先に入れる
予約の電話 かける前に緊張して先延ばしになる 予約サイトや書面の申し込みを選ぶ

大事なのは、完璧にやり切ろうとせず、最初の一歩だけを決めることです。

手続きは「調べる日」と「やる日」を分ける

手続きが進まない最大の理由は、調べることと、実行することが一度にのしかかることです。

そこで、調べる日と、書類を書く日を分けて、別々の日に予定を入れます。

調べる日は、必要なものを書き出すところまでで終わりにします。

書き出した紙があれば、次の日は、そこにあるものを集めるだけで済みます。

分けて進めると、一回あたりの負担が小さくなります。

頼れるところには、頼ってよい

すべてを自分でやる必要はありません。

役所の手続きで分からないことがあれば、窓口に電話して聞く、案内ページを読むなどの方法があります。

家事なら、家族に頼む、外部の家事サービスを一部だけ使うなどの方法があります。

費用の面で現実的でなければ、無理に使う必要はありません。

ただし、頼れる先を知っておくだけでも、「どうしよう」と固まる時間は短くなります。

1日の流れに当てはめた例

ここまでの考え方を、1日の流れに置くと次のようになります。

これは筆者の提案であり、生活のしかたによって入れ替えてください。

時間帯 やること 手間を減らす工夫
朝 前の晩に出した服を着る 選ぶ作業をなくす
帰宅時 上着とカバンをフックに掛ける 動作を1つにする
夕食後 食器を水に浸す 洗うのは翌朝でも可
寝る前 机の上を空にし、翌日の服を出す 5分で区切る
週に一度 郵便物と支払いの確認 曜日を決めて固定する

表の中で、守れそうな行だけ選んで始めてください。

5行すべてをいきなり始める必要はありません。

1行だけ2週間続けてから、次の行を足すくらいが、続けやすい進め方です。

できなかった日の自分を責めすぎない

仕組みを作っても、できない日は必ず来ます。

そのとき、自分を責めて気持ちを落とすと、翌日さらに動けなくなります。

できなかった日は、仕組みが合っていなかった日と考えます。

どこで手間が増えたのかを一行だけ書いて、また次の日に戻ります。

続けるコツは、休んだ日にも戻れる軽さを残しておくことです。

動けた日のごほうびを決めておく

手間を減らしても、動いた後に何も起きなければ、続ける理由が薄れます。

好きな飲み物を淹れる、好きな動画を一本見るなど、小さなごほうびを先に決めておきます。

ごほうびは、費用がかからず、すぐに用意できるものにします。

終わった直後にすぐ受け取るのが、習慣を続けるコツです。

大きなごほうびを月に一度より、小さなものを毎日のほうが、行動と結びつきやすくなります。

めんどくさがりな家族に困る周りの人へ

ここからは、めんどくさがりな夫や家族、同居人に疲れている方に向けて書きます。

先に伝えておきたいのは、疲れているのはあなたの責任ではないということです。

毎日誰かの分まで片付けていれば、疲れるのは当然です。

一方で、相手を変えようとして言葉を重ねても、うまくいかないことが多いのも事実です。

そこで、言い方の前に、頼み方と分担の形を見直す方法を紹介します。

玄関の相談への答え 置き場所を相手の動きに合わせる

冒頭の相談に戻ります。

夫が帰ると玄関に服やカバンが散乱するなら、散らかす場所を、そのまま収納場所にしてしまう方法があります。

たとえば、玄関の壁にフックを3つ付け、カバンと上着の定位置にします。

足元には、蓋のないカゴを置いて、靴下や小物をそこに投げ入れてよい場所にします。

蓋を開ける、引き出しを引くといった動作が入ると、めんどくさがりの方には続きません。

見た目を整えたいなら、カゴを布製や木製のものにすれば、置いてあっても雑然とは見えません。

大事なのは、相手の動きの流れを止めずに、置き終わった状態を「片付いた」にしてしまうことです。

頼み方は「具体的に、短く、一つだけ」にする

「ちゃんとして」「いい加減にして」といった頼み方は、相手が何をすればよいか分かりません。

めんどくさがりな人ほど、何をどこまでやればよいか分からない依頼は、後回しにしがちです。

頼むときは、次の表のように変えてみてください。

伝わりにくい頼み方 伝わりやすい頼み方
部屋を片付けてほしい 帰ったら上着をこのフックに掛けてほしい
もっと家事を手伝って 平日の夜は、ごみ出しをお願いしたい
早くやってよ 今日の夜までに、この書類を書いてほしい
いつもやらないよね 今回は書く日を決めたいから、日曜でもいい?

一度に頼むのは、一つだけにします。

いくつも並べると、相手は全部が重く感じて、どれも進まなくなります。

担当を決めて、やり方は任せる

家事の分担は、気分で入れ替えるより、担当の種類で固定するほうが続きます。

たとえば、ごみ出しは夫、洗濯物をたたむのは自分、というように、種類ごとに固定します。

担当を決めたら、やり方や出来栄えに口を出さないことも大切です。

たたみ方が違う、洗い残しがある、といった指摘が続くと、相手は「やっても怒られる」と感じて、手を出さなくなります。

担当を任せるときは、最低ラインだけを先に共有します。

たとえば、「ごみは収集日の朝までに出ていればいい」とだけ決め、時間や袋の結び方までは求めません。

先回りしてやりすぎない

冒頭の相談にも、あなたが片付けるから散らかるのでは、という回答がありました。

この指摘が、すべての家庭にあてはまるとは言えません。

ただ、毎回先回りして済ませていると、相手が困る場面がなくなり、やる理由も生まれにくくなります。

かといって、急に何もしなくなると、家の中が荒れて、あなた自身が一番困ります。

少しずつ、まず一つの用事だけを相手の担当に移す形がおすすめです。

担当を移す前に、「この用事はこれから任せたい」と一度だけ話しておくと、混乱が減ります。

疲れたときの自分の守り方

相手を変える工夫と並べて、あなた自身の負担を減らすことも考えてください。

自分の担当を減らせないか、外部の家事サービスや家電で肩代わりできないかを見直します。

費用が合わなければ、見直す対象を「毎日の用事」から「週に一度でいい用事」へ下げるだけでも違います。

疲れが溜まって眠れない、気分が落ち込む日が続くといったときは、後の章の相談窓口を使ってください。

家族のことで悩む方も、相談してよい対象です。

話し合いは、疲れていない時間に短く

イライラしている最中や、相手が帰ってきた直後に話し合うと、言い合いになりがちです。

休日の落ち着いた時間に、10分だけ、と区切って話します。

話す内容は、「これからこうしたい」の形にします。

過去の不満を並べるよりも、次にやることを一つ決めて終わるほうが、実行されやすくなります。

決めたことは、紙やメモに残して、冷蔵庫など目につく場所に貼っておくと忘れません。

避けたい対応

次の対応は、短期的には楽に見えても、長く続けると負担が増えます。

  • 黙って全部引き受け続ける。疲れが溜まり、ある日爆発しやすくなる
  • 人前で責める、他の人と比べる。相手の防衛が強まり、動きが止まる
  • 「どうせやらない」と決めつける。やっても認められず、意欲が下がる

相手への期待を完全に捨てる必要はありません。

期待する範囲を小さくして、できたことに目を向けるほうが、関係は長続きしやすくなります。

子どもの面倒くさがりは、家庭のしくみで支える

子どもが面倒くさがりで悩む親御さんもいます。

準備の手順を絵や紙に書いて見える場所に貼る、持ち物をまとめて置く場所を作るなど、仕組みで支える方法があります。

叱って動かそうとすると、やる気が下がる子もいます。

宿題や片付けが特に難しく、生活に支障が出ているときは、学校の先生やスクールカウンセラー、地域の相談窓口に話してみてください。

次の章では、病気との関係を、公的なページで確かめた範囲だけお伝えします。

病気との関係 診断めいた話はできない範囲で

めんどくさがりを検索すると、注意欠如・多動症やうつ病といった言葉も一緒に出てきます。

気になる方もいると思うので、公的機関のページで確かめられた範囲だけをお伝えします。

この記事では、誰かがそれにあたるかどうかを判断することはできません。

発達障害のページで確かめたこと

2026年10月31日に、国立精神・神経医療研究センターの「こころの情報サイト」にある「発達障害(神経発達症)」のページを開いて確認しました。

注意欠如・多動症の特性として、不注意の症状の例に、課題や作業の段取りが苦手、整理整頓が苦手、忘れ物や紛失が多い、などが挙げられていました。

大人になると、計画的に物事を進められない、そわそわして落ち着かないといった形で現れることがある、という説明もありました。

また、環境調整、行動療法や薬物療法が行われること、精神的な不調を伴う場合はその治療も併せて行われることも書かれていました。

ただし、段取りや片付けが苦手なことと、この特性があることは、同じではありません。

同じページには、同じ障害名でも特性の現れ方が違うこと、他の発達障害や精神疾患を併せ持つこともあると書かれています。

自分や家族にあてはまるかどうかは、専門家に確かめてもらう必要があります。

うつ病のページで確かめたこと

同じ日に、「うつ病」のページも開いて確認しました。

一日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめないといった精神症状とともに、眠れない、食欲がない、疲れやすいなどの身体症状が現れ、日常生活に大きな支障が生じている場合、うつ病の可能性があると書かれています。

そのうえで、うつ病かなと思ったら、自己判断をせずに、総合病院の精神科や心療内科、精神科のクリニックなどに相談しましょう、と案内されていました。

内科などのかかりつけの医師に相談したり、保健所や精神保健福祉センターの相談窓口を利用したりすることもできる、とも書かれています。

以前は楽しめていたことまで億劫になっている場合や、睡眠や食欲に変化がある場合は、性格の問題と決めずに、相談してみてください。

相談できる窓口

一人で抱えきれないときは、次の窓口があります。いずれも2026年10月31日に公式ページで内容を確かめました。

窓口 内容 受付時間
厚生労働省「こころの耳」働く人の「こころの耳電話相談」(0120-565-455、フリーダイヤル) 働く方やそのご家族が対象。心の悩み、人間関係、仕事の悩みなどを相談できる 平日17時〜22時(受付21時50分まで)、土日10時〜16時(受付15時50分まで)。祝日・振替休日・年末年始は除く
厚生労働省「まもろうよ こころ」にあるこころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556) かけた場所の都道府県・政令指定都市の公的な相談機関につながる。通話料がかかる 曜日と時間は都道府県によって異なる

お住まいの地域の保健所や精神保健福祉センターも、相談先のひとつです。

発達障害者支援センターは、都道府県と政令指定都市ごとに設置され、生活自立や就労などの相談に応じていると、同じ発達障害のページに書かれていました。

よくある質問

Q1. めんどくさがりは、性格だから直らないのでしょうか

性格の根本を変えるのは難しくても、行動に必要な手間を減らすことで、困る場面は減らせます。

置き場所を決める、順番を固定する、最低ラインを決める、といった仕組みから試してみてください。

Q2. 家事も仕事も全部が面倒です。どこから手を付ければよいですか

毎日必ず通る場所を、ひとつだけ選んでください。

玄関のフックや、洗面所の一時置き場のように、動作が1つ減る工夫から始めると、負担が小さく済みます。

数週間続けて余裕が出たら、次の場所を足していきます。

Q3. 夫がめんどくさがりで、毎回私が片付けています。どう頼めばよいですか

「ちゃんとして」と言う代わりに、「帰ったら上着をこのフックに掛けて」のように、場所と動作を具体的に伝えます。

一度に頼むのは一つだけにして、できたときは短く礼を伝えてください。

話し合いは、疲れていない休日に、10分ほどで区切ると続きやすくなります。

Q4. 子どもがめんどくさがりで心配です。病気でしょうか

この記事では判断できません。

準備の手順を見える場所に貼る、持ち物の置き場所を決めるなど、仕組みで支えてみてください。

宿題や片付けが特に難しく、生活に支障が出ているなら、学校の先生やスクールカウンセラー、地域の相談窓口に話してみてください。

Q5. 何をしても楽しめず、動けない日が続いています

うつ病のページで、一日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめないといった状態が続き、日常生活に大きな支障が出ている場合は、自己判断をせず相談するよう案内されています。

前の章の窓口や、かかりつけの医師に話してみてください。

確かめた出典

この記事で引用した情報は、次のページで、2026年10月31日に内容を確かめました。

置き場所の工夫、1日の流れの表、頼み方の言い換えの表は、筆者の整理と提案です。公的な資料に書かれた内容ではありません。効果が証明されたものでもありません。

まとめ

めんどくさがりは、行動に必要な手間の数を減らし、置き場所と順番を決めておくと、動き出しやすくなります。

やらないことを先に決め、最低ラインを低く置くのが出発点です。

周りの人は、具体的に短く頼み、担当を決めたらやり方に口を出さないでください。

病気との関係は、公的なページの範囲では結びつけられませんでした。診断は医師が行うもので、この記事で決めることはできません。

今日できる一歩として、本人は、玄関に上着を掛けるフックをひとつ決めてみてください。

周りの方は、頼みたいことをひとつだけ選び、場所と動作を入れた一文にしてみてください。

手間を減らす方法を、本でも確かめたいときのために

片付けや家事の仕組みは、本で具体例を見ておくと自分の暮らしに当てはめやすくなります。気になるものから探してみてください。

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