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ChatGPTの画像生成の使い方 作って終わりにしない直し方と商用利用の注意点

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ChatGPTの画像生成は、チャット欄に「こんな画像がほしい」と書くだけで絵や写真風の画像を作ってくれる機能です。資料の挿絵、SNSの投稿画像、チラシのたたき台まで、これまでデザイナーに頼むか素材サイトで探していたものを、その場で形にできます。

ただ、実際に使ってみると「1枚目はそれらしいのに、直そうとすると顔が別人になる」「文字がにじんで読めない」「何枚まで作れるのか分からない」といった壁に当たります。作るところまでは誰でもできても、仕事で使える1枚に仕上げるところで止まる人が大半です。

2026年9月8日に公開された新しい画像機能では、この「直す」工程が大きく変わりました。OpenAIの開発者向け告知では、改良点の1つとして「複数回の編集をまたいで細部が一貫する」ことが挙げられています。

修正を重ねても被写体や文字が崩れにくくなったので、作って終わりにせず、直しながら仕上げる使い方が現実的になりました。

この記事では、ChatGPTで画像を作る基本の手順から、狙いどおりの1枚に近づける修正の回し方、無料で使える範囲の考え方、そして商用利用と著作権の注意点までを、はじめて使う人にも分かる順番で整理します。読み終えたときに、自分の用途で最初の1枚を作り、1回直すところまで進められる状態を目指します。

目次

ChatGPTの画像生成とは 2026年9月に何が変わったか

ChatGPTの画像生成は、文章で頼んだ内容を読み取って新しい画像を描く機能です。別のアプリを開く必要はなく、普段の会話と同じ画面で「春のキャンペーン用に、桜と新生活をテーマにした明るい画像を作って」と書けば、数十秒ほどで1枚が返ってきます。

手元の写真を渡して「背景だけ白にして」「この商品を木のテーブルに置いた写真にして」と頼む編集にも対応しています。

2026年9月8日、OpenAIはこの機能の新版を公開しました。告知によると、提供先はChatGPTの全プランに加え、法人向けのChatGPT Work、開発支援のCodexで、パソコン、スマートフォン、ウェブのすべてで順次使えるようになっています。

無料プランも対象に含まれるため、アカウントさえあれば新しい機能を試せます。

新版で変わった3つのこと

1つ目は、修正を重ねても崩れにくくなったことです。以前の画像生成は、2回、3回と直すうちに人物の顔立ちが変わったり、入れた文字が崩れたり、背景が別のものに入れ替わったりしがちでした。

OpenAIの開発者コミュニティでの告知では、新版の特長として「編集を重ねても細部が一貫する」「コメントで指示した部分だけを変えられる」と説明されています。

直したい場所以外を守りながら修正できる点が、実務では最も効きます。

この変化は、とくに人物や商品が登場する画像で効いてきます。以前は、1枚目で気に入った人物の表情を保ったまま背景だけを変えるのが難しく、結局は背景の気に入らない画像で妥協するか、人物ごと作り直すかの二択になりがちでした。

新版では、残したい部分を守りながら直せるので、妥協せずに仕上げまで進める場面が増えています。

2つ目は、速さです。OpenAIは、新しく提供を始めた既定のモデルについて、前の世代より高い品質のまま待ち時間を50%短くしたと説明しています。

1枚あたりの待ち時間が半分になると、修正を5回、6回と回す使い方でも待たされる感覚がかなり減ります。直しながら仕上げる使い方と、速さの改善は相性が良い組み合わせです。

3つ目は、操作の入口が増えたことです。画面の中に直接ラフを手描きして配置を伝えるスケッチ機能、ポスターやグッズなどの型から始めるテンプレート機能、画像の特定の場所にコメントを置いてそこだけを直す機能、使った指示文を他の人と共有する機能の4つが加わりました。

言葉で位置を説明する手間が減り、「右上の文字だけ大きく」といった細かい修正を伝えやすくなっています。

新しく加わった機能 できること 向いている場面
スケッチ 画面に手描きしたラフを参考に画像を作る 配置や構図を言葉で説明しにくいとき
テンプレート ポスターやグッズなどの型を選んで始める 何から書けばよいか迷うとき
コメントで修正 画像の一部分に指示を置き、そこだけ直す 全体は良いが1か所だけ気になるとき
指示文の共有 使った指示文を画像と一緒に共有する 社内で同じ品質の画像をそろえたいとき
編集の一貫性 修正を重ねても顔や文字が崩れにくい 複数回の修正で仕上げたいとき

どのプランで使えるか

画像生成そのものは無料プランでも使えます。違いが出るのは、作れる枚数の上限と、じっくり考えてから描く高度な生成を使えるかどうかです。

上限の枚数について、OpenAIは具体的な数字を固定では示していません。公式の案内では、画像生成は通常のチャットとは別の利用上限を持ち、上限に達するとその旨が画面に表示される仕組みだと説明されています。

仕事で毎日何十枚も作るなら有料プラン、月に数枚の挿絵を作る程度なら無料プランで足りる、というのがおおまかな目安です。枚数の考え方は後の章で詳しく整理します。

まずは無料プランで、自分の用途に合うかどうかを確かめるところから始めて問題ありません。

作り始める前に決めること 何に使う1枚か

画像生成でつまずく人の多くは、いきなり指示を書き始めます。「おしゃれなカフェの画像を作って」と頼めば、それらしい画像は出てきます。

けれども、それがブログのアイキャッチなのか、店頭のポスターなのか、スマートフォンで見るSNS投稿なのかで、正解の形はまったく違います。

用途が決まっていない状態で作ると、何回直しても「なんとなく違う」が続きます。

最初の1分で決めておきたいのは、使う場所、画像の縦横の比率、入れる文字の量の3点です。この3つが決まっていれば、指示文の半分はもう書けたようなものです。

逆にここを飛ばすと、後から比率を変えたときに構図が崩れ、最初から作り直すことになります。

用途を1行で書き出す

おすすめは、作る前に「誰が、どこで、何秒見る画像か」を1行でメモすることです。たとえば「スマートフォンでSNSを流し見している30代が、2秒で目を止める正方形の画像」と書けば、文字は少なく、主役は大きく、色ははっきり、という方針が自然に決まります。

「会議室のスクリーンで10分間表示される横長の資料の挿絵」なら、細部まで見られる前提で、落ち着いた色と余白が求められます。

この1行は、そのまま指示文の冒頭に貼り付けて使えます。ChatGPTは用途を伝えられると、それに合う構図や色づかいを選ぶ傾向があります。

指示の最初に目的を置くだけで、1枚目の当たり率が上がります。

たとえば、同じ「新商品のお知らせ」でも、店頭の黒板の横に貼るポスターと、スマートフォンで流れてくる広告では、求められる画像がまるで違います。

ポスターなら数メートル離れても読める大きな見出しと、店の雰囲気に合う落ち着いた色が必要です。スマートフォンの広告なら、指で画面を送る手を一瞬止めさせる強い色と、画面の上下に表示される操作ボタンに隠れない配置が求められます。

用途を1行で書く作業は、そのまま「何を優先し、何を捨てるか」を決める作業になります。

比率と文字量を先に決める

比率は、後から変えるほど手間が増える項目です。横長で作った画像を正方形に直すと、左右が切れて主役がはみ出したり、足りない部分を描き足して不自然になったりします。

使う場所に合わせて、最初の指示で比率を指定しておくのが確実です。

文字の量も同じです。新版は文字の描写が安定してきましたが、1枚に入れる文字が長くなるほど、崩れや誤字が出る確率は上がります。

見出しの1行と、日付などの短い情報くらいに絞っておくと、仕上げの手間が大きく減ります。長い説明文は画像に入れず、投稿の本文や資料のスライド側に書くのが無難です。

使う場所 比率の目安 入れる文字の量
ブログのアイキャッチ 横長(16対9前後) 見出し1行まで。入れない選択もある
SNSの投稿画像 正方形または縦長(4対5) 10文字前後の短い言葉1つ
スマートフォンの縦長広告 縦長(9対16) 上下に余白を残し、短い見出しのみ
社内資料・提案書の挿絵 横長(16対9) 原則なし。説明はスライド側に書く
店頭ポスター・チラシの案 縦長(A判の比率) 見出しと日付程度。細かい情報は後から入れる

基本の使い方 5つの手順

ここからは、実際に1枚を仕上げるまでの流れを5つの手順で説明します。流れは「決める、作る、直す、確かめる、仕上げる」です。

大事なのは3つ目の「直す」を何回か回す前提で進めることで、1回で完璧な画像が出ることを期待しないほうが、結果的に早く仕上がります。

慣れている人ほど、1枚目は「方向性を確かめるための試作」と割り切り、2枚目から4枚目の修正で狙いに寄せていきます。反対に、はじめての人ほど1枚目で完成を求め、気に入らないと全部を捨ててゼロから作り直しがちです。

ゼロからの作り直しは、せっかく合っていた部分まで失うので、何度繰り返しても狙いに近づきません。下の図のように、確かめる段階で違和感が見つかったら「直す」へ戻る流れを、最初から前提にしておくのがコツです。

1 決める 用途・比率・文字 2 作る 最初の1枚 3 直す 1回に1か所 4 確かめる 文字・権利・細部 5 仕上げる 保存と記録 指示を書く 気になる点 1枚を点検 問題なし 違和感があれば「直す」へ戻る 1枚を仕上げる流れ

手順1 用途と比率と文字を決める

前の章で書いた1行のメモを用意します。「どこで使う、どの比率の、どんな文字が入る画像か」を決めてから、ChatGPTの入力欄を開きます。ここで5分かけるかどうかで、その後の修正回数が大きく変わります。慣れないうちは、メモ帳に用途と比率と文字を3行で書き出してから始めると迷いません。

手順2 最初の1枚を作る

入力欄に指示を書いて送信します。パソコンでもスマートフォンでも、普段のチャットと同じ欄に書けば画像生成に切り替わります。

確実に画像として返してほしいときは、文頭に「画像を作って」と入れておくと、文章で答えてしまう取り違えを防げます。1枚目は全体の方向性を確かめるためのたたき台と割り切り、細部は次の手順で詰めます。

返ってきた画像を見たら、すぐに作り直しを頼む前に、良い点と気になる点を1つずつ言葉にしてみてください。「色の雰囲気は合っている、人物の向きが違う」のように分けられれば、次の指示が具体的になります。

全部を捨ててゼロから作り直すより、良い点を残して直すほうが、狙いに早く近づきます。

手順3 気になる1か所を直す

ここが仕上がりを左右する工程です。「もっと明るく、人物を右に、文字を大きく、背景を青に」と一度に4つ頼むと、どれかが狙いと違う形で反映され、何が効いたのか分からなくなります。

1回の修正で直すのは1か所に絞り、結果を見てから次の1か所に進むのが近道です。直し方の具体的なコツは、次の次の章でまとめて解説します。

手順4 公開する前に確かめる

見た目が整ったら、使う前に点検します。見るべきは、入れた文字に誤字がないか、指や小物の形に不自然なところがないか、実在の人物やブランドに似すぎていないか、の3点です。

画像生成は全体の雰囲気を作るのが得意な一方、細部のつじつまは人の目で確かめる必要があります。原寸で拡大して、隅から隅まで一度見てください。

見落としやすいのは、画面の端に小さく描かれた看板や本の背表紙、人物の服に入った模様などです。こうした部分には、意味の通らない文字列や、実在のブランドに似た図柄が紛れ込むことがあります。

主役ばかりを見ていると気づかないので、確かめるときは四隅から中央に向かって順番に見ていくと抜けが減ります。

手順5 保存して記録を残す

完成した画像は、使う場所に合わせた形式で保存します。あわせて、最後に使った指示文を画像と一緒に残しておくと、似た画像が必要になったときに同じ品質で作り直せます。

社内で使う場合は、「誰が、いつ、どの指示で作ったか」をファイル名や共有フォルダのメモに残す習慣をつけておくと、後から権利や表現について確認が必要になったときにも慌てずに済みます。

手順 やること つまずきやすい点
1 決める 用途・比率・文字の量を1行で書く 用途を決めずに作り始め、修正が終わらない
2 作る 目的を冒頭に置いた指示で1枚目を作る 1枚目で完成を期待して、すぐ作り直す
3 直す 気になる1か所だけを指示して直す 一度に複数を頼み、何が効いたか分からなくなる
4 確かめる 文字・細部・似すぎを拡大して点検する 縮小表示のまま使い、誤字や崩れを見落とす
5 仕上げる 画像と最後の指示文をセットで保存する 指示を残さず、同じ品質で作り直せない

伝わる指示の書き方

ChatGPTの画像生成は、日本語の普通の文章で指示できます。特別な呪文のような書き方は要りません。

ただ、伝える要素が抜けていると、ChatGPTがその部分を想像で補うため、狙いから外れやすくなります。抜けやすい要素を知っておくと、1枚目の精度が上がります。

主題・場面・雰囲気・構図の4つを入れる

指示に入れたいのは、何を描くか(主題)、どこで何をしているか(場面)、どんな空気感か(雰囲気)、どう配置するか(構図)の4つです。

たとえば「ノートパソコンで作業する女性」だけだと、年齢も場所も光の具合もChatGPT任せになります。「朝の光が入る明るいカフェの窓際で、ノートパソコンに向かう30代の女性。

落ち着いた雰囲気。人物は画面の左側に置き、右側には文字を入れる余白を残す」と書けば、ほぼ狙いどおりの配置で返ってきます。

雰囲気を伝える言葉は、抽象的な形容詞より具体的な描写のほうが伝わります。「おしゃれな」より「白と木目を基調にした」、「高級感のある」より「黒の背景に金色の細い線を添えた」のほうが、仕上がりのぶれが小さくなります。

写真風にしたいのか、イラスト風にしたいのか、水彩画のようにしたいのかといった画風も、最初に一言添えておくと安心です。

指示に入れる要素 抜けたときに起きること 書き方の例
用途 比率や文字の置き方が用途と合わない SNSの正方形投稿に使う画像
主題 何が主役か分からない画像になる 湯気の立つコーヒーカップを主役に
場面 背景が意図と違う場所になる 朝の光が入る木のテーブルの上
雰囲気 色や光がちぐはぐになる 白と木目を基調にした落ち着いた色
構図 文字を入れる余白がなくなる 主役は左下、右上に余白を残す
画風 写真風かイラスト風かがぶれる 柔らかい水彩画のようなイラストで

文字を入れるときの書き方

画像の中に文字を入れたいときは、入れる文字をかぎ括弧で囲んで、そのまま指定します。「タイトルを入れて」とだけ頼むと、ChatGPTが文言を考えてしまい、意図しない言葉が入ります。

「中央上部に『春の新生活フェア』と大きく入れる。その下に小さく『4月1日から』と入れる」のように、文言と位置と大きさをセットで書くのが確実です。

文字の数は少ないほど崩れにくくなります。見出し1つと短い補足1つ程度に抑え、住所や電話番号、細かい条件などの情報は、画像を仕上げた後で別のソフトを使って入れるほうが安全です。

書体の雰囲気も「太めの丸い書体」「細い明朝体風」と言葉で指定できますが、特定の商用フォントの名前を指定しても、その書体が正確に再現されるわけではない点は覚えておいてください。

文字の色と背景の色の組み合わせにも気を配ってください。写真風の背景の上に細い文字を置くと、背景の模様に文字が埋もれて読みにくくなります。

「文字の後ろに半透明の白い帯を敷く」「背景の上半分は無地の空にする」のように、文字を読ませるための場所を指示の段階で用意しておくと、仕上がりがぐっと読みやすくなります。

生成された文字は、必ず1文字ずつ読んで確かめます。新版は文字の再現が安定してきたとはいえ、漢字の細部や似た形のカタカナで誤りが出ることはまだあります。

文字だけが違う場合は、全体を作り直さず、次の章で紹介するコメント機能で「この文字を『〇〇』に直す」と部分修正をかけると、ほかの部分を崩さずに済みます。

直して使える1枚にする 修正の回し方

画像生成を仕事で使えるかどうかは、1枚目の出来よりも、2枚目以降の直し方で決まります。新版では編集を重ねても顔や文字が崩れにくくなったので、以前なら「作り直したほうが早い」と諦めていた場面でも、直しながら仕上げられるようになりました。

ここでは、修正を狙いどおりに効かせるための4つの考え方を紹介します。

先に全体像をお伝えすると、修正は「どこを、どう変えるか」を1回に1つずつ、場所を特定して伝えるのが基本です。そのうえで、言葉で伝えにくい位置はコメントやスケッチで示し、崩れてしまったら無理に直し続けず、良かった段階まで戻ってやり直します。

この4つを押さえるだけで、修正の回数はかなり減ります。

1回に1か所だけ直す

修正でいちばん多い失敗は、気になる点をまとめて伝えてしまうことです。「もう少し明るくして、人物を笑顔にして、背景の植物を減らして、文字を赤に」と4つを同時に頼むと、ChatGPTはすべてを満たそうとして画像全体を描き直す方向に動きます。

その結果、気に入っていた構図まで変わってしまい、振り出しに戻ることがよくあります。

直す点が複数あるときは、影響の大きい順に1つずつ進めます。順番の目安は、構図、主役の形、色と光、細部、文字です。

構図や主役を後から変えると、それまでに整えた細部が崩れるので、大きな変更を先に済ませ、文字の修正は最後に回します。1回ごとに結果を見て、狙いに近づいたかどうかを確かめながら進めると、どの指示が効いたのかがはっきり分かります。

1回の修正指示には、「何を残すか」も書き添えると効果的です。「人物と構図はそのままで、背景の色だけを淡い青に変える」と書けば、変えてほしくない部分を守りながら直せます。

新版は指示された部分以外を保つ力が上がっているので、この「残すもの」の一言がよく効きます。

実際の修正の流れを1つ例に挙げます。1枚目で「カフェの窓際でノートパソコンに向かう女性」の画像ができ、雰囲気は良いものの人物が中央にいて文字を入れる余白がないとします。

2回目は「人物と光の雰囲気はそのままで、人物を画面の左3分の1に寄せる」とだけ伝えます。配置が決まったら、3回目で「右側の余白の背景を少しぼかす」、4回目で「右上に『はじめての方へ』と入れる」と進めます。

1回ごとに変わる部分が1つなので、どこかで狙いと違う結果が出ても、1つ前に戻るだけで済みます。

コメントで場所を指して直す

新版で加わったコメント機能を使うと、画像の特定の場所に直接指示を置けます。画像を開いて気になる部分を選び、「ここの文字を『ご予約受付中』に直す」「この影を薄くする」と書き込むと、その場所だけを狙って修正してくれます。

「右上のほうにある小さい文字」のように、言葉で位置を説明する手間がなくなるのが大きな利点です。

コメント機能は、全体はほぼ完成していて、1か所だけ気になる場面で真価を発揮します。反対に、構図そのものを変えたいときや、雰囲気を大きく変えたいときは、通常の指示で全体に向けて伝えるほうが向いています。

部分の修正はコメント、全体の修正は通常の指示、と使い分けると迷いません。

コメントを書くときも、1つのコメントに1つの指示が基本です。「この文字を直して、ついでに色も変えて」と1つのコメントに詰め込むより、文字の場所に1つ、色を変えたい場所に1つと分けて置いたほうが、それぞれが狙いどおりに反映されやすくなります。

複数のコメントを置いた場合は、仕上がりを見て、反映されなかったものだけを置き直してください。

スケッチで配置を伝える

「人物を左下に、商品を右上に、中央に大きく見出しを」といった配置は、言葉で伝えるとずれやすい項目です。新版では、チャット欄で「@Sketch」と入力するとスケッチ機能が開き、画面に直接ラフを描いて渡せます。

丸と四角と線だけの簡単な絵で十分で、どこに何を置きたいかが伝われば、ChatGPTはそれを参考に完成度の高い画像に仕上げます。

スケッチは上手に描く必要はありません。人物なら丸と縦線、商品なら四角、文字を入れる場所なら横線を数本引くだけで意図は伝わります。

紙に描いたラフを写真に撮って渡す方法もあります。スケッチを渡すときは、「丸は人物、四角は商品、横線は文字の位置」のように、描いた記号が何を表すかを一言添えると、記号をそのまま絵に描き込まれるような取り違えを防げます。

配置が決まっている案件、たとえば既存のチラシの枠に合わせて画像を作るような場面では、言葉で説明するより圧倒的に早く狙いに届きます。

崩れたら戻ってやり直す

新版は崩れにくくなったとはいえ、修正を10回、15回と重ねるうちに、少しずつ質感が変わったり、全体が不自然になったりすることはあります。

そう感じたら、無理に直し続けず、良かった段階の画像まで戻ってそこから指示し直すのが得策です。会話をさかのぼって、その画像を選んで「この画像をもとに」と伝えれば、そこから別の方向に進められます。

戻る判断の目安は、同じ箇所の修正を3回試しても狙いに近づかないときです。指示の言葉を変えても改善しない場合は、指示の問題より、その画像の構成に無理がある可能性が高いと考えられます。

その場合は、手順1に戻って用途と構図を見直し、新しい1枚目から作り直したほうが、結果として早く終わります。

いま起きていること 原因として多いもの 次にする直し方
直すたびに全体が変わってしまう 一度に複数の修正を頼んでいる 1回に1か所だけ伝え、残す部分も書く
文字が1文字だけ違う 漢字の細部の再現が不安定 コメント機能で文字の場所を指して直す
配置が何度頼んでもずれる 位置を言葉だけで伝えている スケッチで丸や四角を置いて渡す
人物の顔が少しずつ変わる 修正回数が重なっている 良かった段階に戻って指示し直す
雰囲気がどうしても合わない 用途や画風の指定が抜けている 手順1に戻り用途と画風を書き足す
細部が不自然に見える 小さな部分まで生成に任せている その部分を画面から外すか大きく写す

テンプレートから始める方法

何を書けばよいか分からないときは、新版で加わったテンプレート機能から始めるのが近道です。OpenAIの案内では、ポスターやグッズといった人気の型を選び、伝えたい情報やデザインの要素、好みの画風を書き足すことで、自分用の画像に仕上げられると説明されています。

白紙から指示を考えるより、型を土台にして中身を差し替えるほうが、はじめての人でも完成形に近いものが出やすくなります。

テンプレートの良いところは、構図や文字の置き場所があらかじめ整っている点です。チラシなら見出しと日付の位置、商品写真なら商品の置き方と背景の処理が型として決まっているので、自分で考えるのは中身だけで済みます。

一方で、型のままだとほかの人の画像と似た印象になりやすいので、色や画風の指定で自社らしさを足すことを意識してください。

テンプレートを使うときも、手順1で書いた用途の1行は役に立ちます。型を選んだあとに「店頭のA4縦ポスター。

数メートル離れても読めるように」と書き添えれば、型の構図を保ちながら、自社の用途に合わせた仕上がりに寄せてくれます。型に中身を流し込むだけで終わらせず、用途を伝えるひと手間を加えると、ほかの人の画像と並んでも埋もれにくくなります。

なお、テンプレート機能は提供先によって使える範囲が異なる場合があります。画面に見当たらないときは、通常の指示で「A4縦のチラシの型で」「商品写真の型で」と言葉で型を指定すれば、近い形で作ってくれます。

作りたいもの 型を選んだあと書き足す内容 自社らしさを出す一言
イベントの告知ポスター イベント名・日付・場所の短い文字 会社の色を背景の基調色に指定する
商品写真 商品の写真と置きたい場面 実際の店内に近い素材の台を指定する
グッズの図案 入れたい図柄と文字 ロゴの色に合わせた2色だけで描く
SNSの告知画像 伝えたい一言と比率 毎回同じ画風の指定文を使い回す
メニュー表の挿絵 料理名と盛り付けの雰囲気 器や背景を実際の店に寄せる

仕事で使う場面別のコツ

ChatGPTの画像生成は、使う場面によって向き不向きがはっきりしています。資料の挿絵やSNSの投稿画像のように「雰囲気を伝える」画像は得意で、実在の商品を正確に見せる画像や、細かい情報を載せた画像は、人の手での確認や仕上げが欠かせません。

ここでは仕事でよく使う3つの場面について、うまく使うコツを整理します。

資料や提案書の挿絵

社内資料や提案書では、文章だけのスライドに1枚の挿絵を添えるだけで、伝わり方が変わります。これまでは素材サイトで近い画像を探していた作業が、ChatGPTなら内容にぴったり合う画像を数分で作れます。

「中小企業の経営者が、グラフを見ながら部下と打ち合わせている場面。落ち着いた色合いの写真風。

横長」と頼めば、スライドの雰囲気に合った1枚が返ってきます。

資料の挿絵で気をつけたいのは、画像が説明の中身を邪魔しないことです。細部まで描き込まれた画像は目を引きますが、スライドの文字より目立つと主張がぼやけます。

「余白を多めに」「色数を3色以内に」と添えておくと、資料になじむ控えめな画像になります。同じ資料の中では画風をそろえると、全体に統一感が出ます。

図解に近い挿絵を作りたい場合は、写真風よりも線の少ないイラスト風を選ぶと、説明の内容と組み合わせやすくなります。たとえば「業務の流れを表す、矢印でつながった3つの箱のイラスト」のような図は作れますが、箱の中の文字や矢印の向きが意図と違うこともあります。

正確さが求められる図は、画像生成で雰囲気をつかんだあと、スライド作成ソフトの図形機能で作り直すほうが確実です。

SNSの投稿画像

SNSの画像は、流し見の中で一瞬で目を止めてもらう必要があります。主役を大きく、色をはっきり、文字は短くが基本です。

正方形や縦長など、使うサービスの表示に合わせた比率を最初に指定し、画像の中の文字は10文字前後に抑えると、スマートフォンの小さな画面でも読みやすくなります。

投稿画像では、同じ主題でも季節や曜日によって見せ方を変えると、見る人に飽きられにくくなります。月曜日は落ち着いた色、金曜日は明るい色、といった小さな変化を指示に加えるだけでも、並べたときの印象に動きが出ます。

反応の良かった画像の指示文を記録しておき、次の投稿でその要素を残して別の部分を変える、という小さな試行を続けると、自社の読者に合う画像の傾向が見えてきます。

文字を入れる投稿画像では、スマートフォンの画面で実際に表示される大きさで確認することも欠かせません。パソコンの大きな画面では読めた文字が、スマートフォンでは小さすぎて読めないことはよくあります。

作った画像を自分のスマートフォンに送って、実際の投稿と同じ大きさで見てから公開する習慣をつけてください。

毎日のように投稿する場合は、画風を決めた指示文を1つ作って使い回すのがおすすめです。「白い背景に、線の少ない平面的なイラスト。

色は紺と黄色の2色」のような指定を毎回の指示の最後に付ければ、投稿を並べたときに統一感が出ます。新版では指示文を共有できるので、担当者が複数いてもそろった画像を作りやすくなりました。

商品写真や店頭の画像

自社の商品を撮った写真を渡して、背景を差し替えたり、使用場面の写真風に加工したりする使い方も広がっています。新版は参照写真の被写体を保ったまま、別の場面や画風に置き換える力が上がったとOpenAIは説明しています。

白い背景で撮った商品写真を「木のテーブルに置き、朝の光が差す写真にして」と頼めば、撮影をやり直さずに雰囲気のある商品写真が作れます。

ただし、商品の形、色、ラベルの文字などが実物と変わっていないかは必ず確かめてください。通販や広告で使う画像が実物と違うと、お客様との信頼にかかわり、表示のルールに触れるおそれもあります。

商品そのものは加工せず、背景や小物だけを変えるように指示するのが安全です。「商品の形と色とラベルは一切変えずに、背景だけを変える」と明記しておくと、意図しない変更を防げます。

使う場面 得意なこと 人の手で確かめること
資料・提案書の挿絵 内容に合う雰囲気の画像を短時間で作る スライドの文字より目立っていないか
SNSの投稿画像 目を止める色と構図の画像を量産する 画像内の文字の誤字と読みやすさ
商品写真の加工 背景や光の雰囲気を差し替える 商品の形・色・ラベルが実物どおりか
チラシ・ポスターの案 全体の構成とデザインのたたき台を作る 日付や住所などの情報の正確さ
ブログのアイキャッチ 記事の内容を象徴する1枚を作る ほかの記事と印象が重なっていないか

無料版で何枚まで作れるか

「ChatGPTの画像生成は無料で何枚まで作れるのか」は、検索でもよく調べられている疑問です。結論から言うと、OpenAIは無料プランで作れる枚数を固定の数字としては公表していません。

インターネット上では「1日2枚」「1日3枚」といった数字がよく見られますが、これは過去の発表や利用者の体験から推測されたもので、公式の上限として確定したものとは言えません。

公式のヘルプでは、画像生成はファイルのアップロードや音声などと同じく、通常のチャットとは別の利用上限を持つこと、上限に達するとChatGPTがその旨を知らせることが案内されています。つまり、使える枚数はそのときの状況によって変わる可能性があり、上限に達したかどうかは画面の表示で判断することになります。

公式が枚数を固定で示さない理由

画像生成は、文章の生成に比べて計算の負荷が大きい機能です。利用者が一斉に使う時間帯や、新しい機能が公開された直後などは、サービス全体の混み具合に応じて上限が調整されることがあります。

枚数を固定で約束すると、混雑時にサービスが止まるおそれがあるため、状況に応じて変えられる形にしていると考えられます。

実際、新しい画像機能が公開された直後は、世界中の利用者が一斉に試すため、有料プランを含めて一時的に生成が遅くなったり、上限が厳しくなったりすることがあります。

インターネット上で見かける枚数の情報が人によって違うのは、こうした時期ごとの違いを、それぞれの体験として書いているためだと考えられます。

記事や口コミの数字をうのみにせず、自分の画面の表示を正とするのが確実です。

実務で大切なのは、無料版の枚数を当てにした計画を立てないことです。「明日の朝までにSNS用の画像を10枚作る」といった締め切りのある作業を無料版だけで回そうとすると、途中で上限に達して作業が止まる危険があります。

締め切りのある仕事で定期的に使うなら、有料プランを検討するほうが確実です。

限られた枠を無駄にしない使い方

無料版で試すときは、1枚ごとの生成を大切に使う工夫が効きます。いちばん効果が大きいのは、画像を作る前に文章のやりとりで指示を固めておくことです。

「こういう用途でこういう画像を作りたいので、画像生成用の指示文を考えて」とChatGPTに頼めば、文章の会話で指示文を練り上げられます。

指示が固まってから画像を作れば、無駄な試し打ちが減ります。

もう1つは、修正の順番を守ることです。構図と主役を先に決め、細部と文字を最後に直す順番で進めれば、少ない回数で完成に近づけます。

気に入らない画像を何度もゼロから作り直すと枠がすぐに尽きるので、良い部分を残して直す使い方を意識してください。

無料版で試す段階では、作る画像の種類を1つに絞るのも有効です。資料の挿絵、SNSの画像、商品写真とあれこれ試すと、どれも中途半端なまま枠が尽きます。

まずは自分がいちばん困っている用途を1つ選び、その用途で満足できる1枚を作り切ってみてください。1つの用途で手順が身につけば、ほかの用途にもそのまま応用できます。

使い方 公式の案内で分かること 実務での考え方
無料プランで試す 画像生成は使えるが、チャットとは別の上限がある 用途に合うかを確かめる段階に向いている
上限に達したとき 上限に達すると画面で知らされる 表示に従って時間をおくか、翌日に回す
締め切りのある仕事 枚数は固定で約束されていない 無料版だけに頼らず有料プランを検討する
枠を節約したいとき 文章のやりとりには画像の上限は関係しない 指示文を文章で固めてから画像を作る
社内で複数人が使う 法人向けには別のプランが用意されている 管理者がいるプランで利用ルールをそろえる

手元の写真を渡して編集する使い方

ChatGPTの画像機能は、ゼロから描くだけのものに限りません。手元の写真を入力欄に添付して、「背景を白に」「この部屋を夕方の雰囲気に」「この料理写真を明るく見せて」と頼むと、元の写真を土台にした編集ができます。

撮り直しやデザインソフトでの加工に時間をかけていた作業が、会話だけで済むようになります。

新版では、参照写真の被写体を保ったまま、新しい場面や画風、構図に移し替える力が上がったとOpenAIは説明しています。被写体の特徴が保たれやすくなり、光や質感も自然になったとされています。

商品写真の背景差し替えや、店舗の写真の雰囲気づくりなど、実在のものを土台にした編集で差が出やすい改良です。

編集で頼みやすいこと

編集を頼むときは、元の写真の質も仕上がりを左右します。暗くてぶれた写真や、主役が小さく写った写真を渡すと、ChatGPTは足りない情報を想像で補うため、細部が実物と違ってしまいがちです。

主役が画面の中で大きく、明るくはっきり写った写真を選んで渡すと、元の特徴を保ったまま編集しやすくなります。

頼みやすいのは、写真の主役を残したまま周りを変える編集です。背景の差し替え、明るさや色味の調整、季節感の追加、不要な映り込みの除去などがこれにあたります。

「人物はそのままで、背景の散らかった棚を白い壁に変える」のように、残すものと変えるものを分けて伝えると、仕上がりが安定します。

1枚の写真から複数の案を作るのも便利な使い方です。同じ商品写真をもとに、「春らしい桜の背景」「夏らしい海辺の背景」「落ち着いた木目の背景」と3つの案を作れば、季節ごとの販促画像を撮影なしでそろえられます。

案を並べて比べると、どの雰囲気が自社の商品に合うかも判断しやすくなります。

編集で注意したいこと

注意したいのは、写真に写っている人の扱いです。自社のスタッフやお客様が写った写真を編集する場合は、その人が写真の加工や公開に同意しているかを事前に確かめてください。

顔や体型を実際と違う形に変える加工は、本人の意図しない印象を与えるおそれがあり、トラブルのもとになります。

もう1つは、入力する写真に含まれる情報です。書類や画面が写り込んだ写真、住所や名前が読める写真をそのまま渡すと、意図せず社外に情報を出すことになりかねません。

渡す前に写真の隅まで確認し、不要な情報が写っていないかを見る習慣をつけておくと安心です。会社で使う場合は、入力してよい写真の範囲を社内で決めておくと迷いません。

頼みたい編集 伝え方の例 確かめること
背景の差し替え 商品はそのままで背景だけを白い壁にする 商品の形や色が変わっていないか
明るさや色味の調整 全体を自然光のような明るさにする 実物の色とかけ離れていないか
季節感の追加 背景に桜の枝を控えめに添える 主役より背景が目立っていないか
映り込みの除去 右奥に写っている段ボールを消す 消した跡が不自然になっていないか
画風の変換 この写真を柔らかい水彩画風にする 写っている人の同意を得ているか

そのまま使える指示文の例

ここでは、仕事でよく使う場面ごとに、そのまま使える指示文の例を紹介します。かぎ括弧の中の言葉を自社の内容に差し替えれば、すぐに使えます。

どの例も「用途、主題、場面、雰囲気、構図、文字」の順で書いてあるので、自分で指示文を書くときの型としても参考にしてください。

資料の挿絵を作る指示文

「社内の研修資料に使う横長の挿絵を作って。会議室で、3人の社員がホワイトボードの前で意見を出し合っている場面。

明るく前向きな雰囲気の写真風。人物は画面の右半分に寄せ、左側にスライドの文字を置けるよう余白を広く残す。

画像の中に文字は入れない。」

資料の挿絵では、文字を入れないことと、余白の位置を指定することがポイントです。スライドに載せたときに、文字と画像が重ならないように最初から設計しておくと、配置の手直しが要りません。

研修や提案など内容に合わせて、人物の人数や場面を差し替えて使ってください。

SNSの告知画像を作る指示文

「SNSの正方形の投稿に使う画像を作って。白い背景に、湯気の立つコーヒーカップを中央やや下に大きく置く。

線の少ない平面的なイラストで、色は紺と黄色の2色だけ。上部に『秋の限定ブレンド』と太めの丸い書体で大きく入れる。

そのほかの文字は入れない。」

SNSの画像は、色数と文字数を絞るほど、小さな画面で目に留まりやすくなります。画風の部分(白い背景、平面的なイラスト、2色)を毎回同じにしておけば、投稿を並べたときに統一感が出ます。

主役と文字だけを差し替えて、シリーズとして使い回せる型です。

商品写真を加工する指示文

(商品写真を添付して)「この写真の商品の形、色、ラベルの文字は一切変えないで。背景だけを、朝の光が差し込む木のテーブルの上に変える。

影は自然な向きで薄く入れる。ネットショップの商品ページに使う横長の画像にする。」

商品写真の加工では、変えない部分を最初に明記するのがいちばんの要点です。最初に守るものを書いておけば、ChatGPTはその範囲を保ったまま背景を作り込みます。

仕上がったら、元の写真と並べて、商品の細部が変わっていないかを必ず見比べてください。

チラシのたたき台を作る指示文

「店頭に貼るA4縦のチラシのたたき台を作って。地域の小さなパン屋の秋のイベント告知。

温かみのある手描き風のイラストで、焼きたてのパンが並ぶ様子を中央に。上部に『収穫祭フェア』と大きく、その下に『10月10日から』と小さく入れる。

下部3分の1は、後から店の情報を入れるために無地で空けておく。」

チラシでは、細かい情報を画像生成に任せず、後から入れる場所を空けておく設計が役に立ちます。住所や営業時間、地図のような正確さが求められる情報は、画像を仕上げた後でデザインソフトや文書作成ソフトで入れるほうが、誤りを防げます。

画像生成はあくまで全体の雰囲気と構成を作る役割と考えると、うまく使い分けられます。

ここで紹介した指示文は、どれも1回で完成させるためのものとは考えないでください。1枚目で方向性を確かめ、前の章で紹介した修正の回し方で1か所ずつ仕上げていく前提の「最初の一手」です。

気に入った仕上がりになったら、そのとき最後に使った指示文を社内で共有しておくと、次に同じ種類の画像を作る人が同じ品質から始められます。

新版では指示文を画像と一緒に共有できるので、社内の型づくりにも使えます。

指示文の型 必ず入れる一言 差し替える部分
資料の挿絵 文字は入れない・余白の位置 人物の人数と場面
SNSの告知画像 比率・色数・文字は1つだけ 主役と見出しの言葉
商品写真の加工 商品の形と色とラベルは変えない 背景と光の雰囲気
チラシのたたき台 後から情報を入れる場所を空ける イベント名と日付
ブログのアイキャッチ 横長・主役は1つ 記事の内容を表す主題

画像が作れない・遅いときの切り分け

「画像を頼んだのに文章で返ってきた」「生成が途中で止まる」「断られてしまった」といった場面は、使っていれば必ず出てきます。

原因は大きく4つの系統に分かれ、どれに当たるかで対処が変わります。慌てて同じ指示を何度も送ると、上限の枠を無駄に使うことにもなるので、まずはどの系統かを見分けるところから始めてください。

上限や混雑に当たっている場合

画面に上限に関する表示が出ているなら、利用枠に達しています。この場合は、表示に従って時間をおくか、有料プランに切り替えるしかありません。

表示が出ていないのに生成が極端に遅い、途中で止まるといった症状は、サービス全体が混み合っている可能性があります。新しい機能が公開された直後や、利用者の多い時間帯には起きやすいので、少し時間をずらして試すと解消することがよくあります。

上限に達したときに別のアカウントを作って使い続けるような回避策は、利用規約に反するおそれがあるので避けてください。仕事で使う画像の枚数が安定して多いなら、それ自体が有料プランや法人向けプランを検討する目安になります。

生成が遅いときに同じ指示を何度も送り直すのは逆効果です。前の生成が裏で続いている場合もあり、枠だけが減っていくことになります。

1回送ったら、数分は待ってから結果を確かめるようにしてください。スマートフォンのアプリで止まる場合は、パソコンのブラウザで同じ会話を開くと、完成した画像が表示されていることもあります。

利用ルールに当たっている場合

「このリクエストにはお応えできません」といった形で断られた場合は、OpenAIの利用ルールに当たっている可能性があります。OpenAIが公開している新版の安全性に関する文書では、指示の段階で方針に反していないかを確かめる仕組みと、生成された画像を利用者に見せる前にもう一度確かめる仕組みの2段構えで、不適切な画像を防いでいると説明されています。

断られやすいのは、実在の人物をそれと分かる形で描く指示、暴力的な表現や性的な表現、特定の作品のキャラクターをそのまま描かせる指示などです。

仕事の用途で意図せず当たるのは、実在の有名人の名前を出して「〇〇さん風の人物」と頼んだ場合や、他社のロゴや商品名を入れた場合が多いようです。

固有の名前を外して、「30代の落ち着いた雰囲気の男性」のように一般的な言葉で言い換えると、通ることがほとんどです。

文章で返ってきてしまう場合

画像を頼んだつもりが、文章で説明が返ってくることがあります。これは、指示が画像の依頼なのか相談なのかが曖昧なときに起こります。

文頭に「画像を作って」「イラストを生成して」と明記すれば、ほぼ確実に画像として返ってきます。長い相談のやりとりの途中で画像を頼むときも、あらためて「ここまでの内容で画像を作って」と一言添えると取り違えを防げます。

思ったより崩れる場合

生成はできるものの、手や指の形、細かい文字、複雑な機械などが不自然になる場合は、指示が細部まで求めすぎている可能性があります。

小さな部分の正確さは、今も画像生成が苦手とする領域です。手元を大きく写す必要がなければ構図から外す、文字は後から入れる、複雑な機械は形を単純にしたイラストにする、といった工夫で回避できます。

いま起きていること 考えられる系統 次にすること
上限に関する表示が出た 利用枠に達している 表示に従って時間をおくか有料プランを検討する
表示はないが極端に遅い サービスが混み合っている 同じ指示を送り直さず、時間をずらして試す
お応えできないと断られた 利用ルールに当たっている 実在の名前やロゴを外し一般的な言葉にする
文章で説明が返ってきた 依頼の意図が曖昧 文頭に「画像を作って」と明記する
指や文字が不自然になる 細部の正確さを求めすぎている 細部を構図から外すか、文字は後から入れる

商用利用と著作権の考え方

仕事で使ううえで最も気になるのが、「作った画像を商用で使ってよいのか」「著作権はどうなるのか」という点です。ここは、OpenAIの利用規約と、日本の著作権法についての国の考え方の2つに分けて整理すると分かりやすくなります。

前者は「ChatGPTの運営会社との関係でどうなるか」、後者は「ほかの著作物の権利者との関係でどうなるか」の話です。

作った画像は誰のものか

OpenAIの利用規約では、利用者は入力した内容の権利を持ち続け、生成された出力を所有するとされています。OpenAIが出力について何らかの権利を持つ場合は、それを利用者に譲り渡すと定められています。

OpenAIのヘルプでも、コンテンツに関する方針と利用規約に従う限り、作った画像を転載したり、販売したり、商品化したりする権利は利用者にあると案内されています。

ただし、この権利はあくまで利用規約と使用ルールに従うことが前提です。OpenAIの使用ルールで禁じられている内容、たとえば他人の権利を侵害するものや、人をだます目的の画像は、作れたとしても使ってよいことにはなりません。

利用規約と使用ルールは改定されることがあるため、仕事で継続して使うなら、年に1度程度は最新版に目を通しておくと安心です。

一方で、同じ利用規約には、サービスの性質上、出力は唯一のものとは限らず、ほかの利用者が似た出力を受け取る場合があるとも書かれています。

自分が作った画像とそっくりな画像が、他社の広告に使われる可能性はゼロではないということです。ロゴや看板のように、自社だけのものとして長く使う画像は、画像生成の結果をそのまま使わず、人の手でしっかり作り込むほうが安全です。

ほかの作品に似てしまったら

作った画像が既存の作品に似ていた場合の考え方は、文化庁がまとめた資料が参考になります。文化庁の文化審議会著作権分科会が2024年3月に取りまとめた「AIと著作権に関する考え方について」の概要では、次のように整理されています。

「生成された画像等に既存の画像等(著作物)との類似性(創作的表現が共通していること)及び依拠性(既存の著作物をもとに創作したこと)が認められ、かつ、権利制限規定の対象外である場合は、既存の著作物の著作権侵害となります。」

つまり、AIで作ったかどうかにかかわらず、既存の作品に似ていて、それをもとに作ったと言える場合は、権利侵害になり得ます。

同じ資料では、AIの利用者が既存の作品を知らなかったとしても、その作品が学習に使われていた場合は、通常は依拠性があったと推認されるとも説明されています。

特定の作家や作品の名前を出して「〇〇風に」と頼むのは、依拠性を自ら作ることになるので避けてください。

また、同じ資料は、生成できたことと使ってよいことを分けて考えるよう注意を促しています。AIで画像を作る行為が適法に行える場合でも、SNSへの掲載などの利用がそのまま適法になるとは限らず、場面ごとに判断が必要だという整理です。

社内で眺めるだけなら問題にならない画像でも、SNSに載せたり、広告やチラシに使ったりする段階では、あらためて似すぎていないかを確かめる必要があるということです。公開前の点検を手順に組み込んでおく理由はここにあります。

点検のやり方は難しくありません。作った画像を画像検索にかけて、よく似た既存の作品や写真が見つからないかを確かめる方法が手軽です。

特定のキャラクターや有名なイラストレーターの画風に近いと感じたら、色や線の描き方を変える指示を出して、自社らしい表現に寄せていきます。

公開する画像ほど、生成の段階で固有の名前を使わず、公開の段階で似ていないかを確かめる、という2段の備えが効きます。

自分の手を加えた部分の扱い

作った画像に著作権が生まれるかどうかについても、同じ資料が考え方を示しています。人が何も指示せず、または簡単な指示を与えただけでAIが作ったものは、著作物に当たらないと考えられるとされています。

一方で、指示を具体的にし、確認と修正を重ねた場合については、次のように書かれています。

「生成物を確認し指示・入力を修正しつつ試行を繰り返すといった場合には、著作物性が認められる場合もある。」

さらに、人がAIの生成物に手を加えた場合については、「人間が、AI生成物に創作的表現といえるような加筆・修正を加えた場合は、通常、その加筆・修正が加えられた部分については、著作物性が認められる。」

とも整理されています。この記事で紹介してきた「直しながら仕上げる」使い方は、仕上がりの質を上げるだけでなく、自社の創作としての性格を強める意味もあるわけです。

どの指示でどう直したかの記録を残しておくと、後から説明が必要になったときの助けになります。

確かめたいこと 公式の資料で分かること 実務での対応
商用で使ってよいか 利用規約と方針に従う限り、販売や商品化の権利は利用者にある 利用規約と使用ルールの最新版を確認して使う
自社だけのものになるか ほかの利用者が似た出力を受け取る場合がある ロゴなど長く使うものは人の手で作り込む
既存作品に似たら 類似性と依拠性があれば侵害になり得る 作家名や作品名を指示に入れず、公開前に照合する
公開してよいか 生成が適法でも、利用が直ちに適法とは限らない 公開の前に似すぎていないかを点検する
著作権が生まれるか 修正を重ねた場合や人が加筆した部分は認められることがある 指示と修正の記録を残しておく

人物・ロゴ・実在のものを扱うときの注意

新版は写実的な表現の力が上がった分、実在の人物や場所、出来事を扱うときの注意も増しています。OpenAIが公開した新版の安全性に関する文書でも、写実性が高まったことで、実在の人物や場所、出来事についての本物らしい偽の画像が作られるおそれがあると明記されています。

仕事で使う画像ほど、この点には慎重になる必要があります。

実在の人物を描かない

社内の資料であっても、実在の人物を本人と分かる形で描くのは避けるのが原則です。有名人の名前を出して似た人物を描かせることはもちろん、社員やお客様の写真をもとに、実際にはしていない行動をしているような画像を作るのも問題になり得ます。

人物が必要な場面では、特定の誰かではない架空の人物として描くよう指示してください。

架空の人物でも、年齢や性別、服装の組み合わせが偏ると、見る人に固定的な印象を与えることがあります。「経営者は年配の男性、事務は若い女性」といった描き分けを無意識に指示していないか、作った画像を並べて見直してみてください。

会社の広告や採用の資料に使う画像ほど、多様な人が登場するように指示の段階で意識しておくと、見る人に余計な違和感を与えずに済みます。

同じ文書によると、新版では攻撃的な指示を想定した評価で、安全でない画像が利用者に示された割合が、前の世代の1.64%から1.09%に下がったとされています。

安全対策は強化されていますが、仕組みがすべてを防ぐわけではありません。最後に判断するのは使う人だという前提で、公開前に目で確かめる手順を省かないようにしてください。

ロゴや商標を入れない

他社のロゴや商品名、ブランドのデザインを画像に入れるのも避けるべきです。背景にたまたま他社の看板が写り込んだように見える画像や、有名な商品に似たパッケージが描かれた画像は、広告に使うと相手の権利や信用にかかわるおそれがあります。

自社のロゴを入れたい場合も、画像生成に描かせるより、仕上げた画像に正式なロゴのデータを後から重ねるほうが、形や色が正確に保てます。

AIで作ったことを示す情報が画像に残る

OpenAIで作った画像には、生成の経緯を示す情報が付けられています。OpenAIは、画像の来歴を示す業界の共通規格であるC2PAのメタデータを付けており、新版ではさらに、目に見えない電子透かしであるSynthIDも組み込んでいると説明しています。

AIで作った画像であることを、後から機械で確かめられる仕組みです。

これは、利用者にとっても意味のある仕組みです。AIで作った画像を実写のように見せて広告に使うと、見る人に誤解を与え、信用を損なうおそれがあります。

お客様の誤解を招きやすい場面、たとえば商品の使用前後の比較や、実際の店内の様子として見せる画像などには、生成画像を使わない、または生成画像であることを添えるといった社内ルールを決めておくと安心です。

扱いたいもの 起きやすい問題 代わりにすること
有名人に似た人物 肖像やイメージを無断で使うことになる 年齢や雰囲気だけを指定した架空の人物にする
社員やお客様の写真 本人が意図しない加工や公開になる 同意を取り、加工の範囲を事前に伝える
他社のロゴや商品 商標や信用にかかわる 固有の名前を外し一般的な物として描く
自社のロゴ 形や色が正確に再現されない 仕上げた画像に正式なロゴデータを重ねる
実写に見える店内や効果 お客様に誤解を与える 実際の写真を使うか、生成画像であることを添える

会社で使う前に決めておくこと

個人で試すぶんには気軽に使える画像生成も、会社として使い始めるなら、最低限のルールを先に決めておくほうが後々の手間が減ります。

担当者ごとに使い方がばらばらだと、似たような画像を重複して作ったり、確認が抜けたまま外に出たりする事故が起きやすくなります。

決めておきたいのは、次の4つです。

使うアカウントと入力してよい情報

1つ目は、どのアカウントで作るかです。個人のアカウントで作った画像を会社の広告に使うと、誰がどの条件で作ったのかが追えなくなります。

会社として使うなら、管理者が利用状況を把握できる法人向けのプランを選び、業務で使う画像はそこで作るように決めておくと管理がしやすくなります。

2つ目は、入力してよい情報の線引きです。社外秘の資料が写った写真、お客様の個人情報が分かる画像、発表前の新商品の写真などは、入力する前に社内の方針を確認するよう決めておきます。

ChatGPTには、入力した内容をサービスの改善に使うかどうかを選べる設定があるので、会社で使う場合は、その設定をどうするかもあわせて決めておくと安心です。

確認する人と記録の残し方

3つ目は、公開前に誰が確認するかです。作った本人は、自分の意図どおりに見えてしまうため、誤字や不自然な部分を見落としがちです。

社外に出す画像は、作った人とは別の人が一度目を通す、という1手間を決めておくだけで、事故の多くを防げます。

確認する人が見るべき項目も、あらかじめ短い一覧にしておくと効率的です。文字の誤り、指や小物の形、実在の人物やロゴとの類似、商品の形や色が実物どおりか、の4点程度に絞れば、1枚あたり数分で確認できます。

確認の観点が人によってばらばらだと、見落としの傾向も人ごとに違ってしまうので、一覧を共有して同じ目で見るようにします。

4つ目は、記録の残し方です。完成した画像と一緒に、最後に使った指示文、作った日、作った人を残しておきます。

前の章で触れたとおり、どう指示してどう直したかの記録は、権利について説明が必要になったときにも役に立ちます。共有フォルダに画像を置くときに、同じ名前のテキストファイルで指示文を添えておく程度の簡単な形で十分です。

4つのルールは、最初から完璧な規程にする必要はありません。まずは1枚の紙に4項目を書き出し、実際に使いながら困ったことを書き足していく形で十分に回ります。

大事なのは、担当者が1人で判断に迷ったときに立ち返れる場所があることです。ルールがあることで、使う人も安心して画像生成を試せるようになり、結果として社内で使う人が増えていきます。

決めておくこと 決めていないと起きること 最初に決める内容
使うアカウント 誰がどの条件で作ったか追えない 業務用の画像は法人向けのプランで作る
入力してよい情報 社外秘や個人情報を入力してしまう 入力前に確認が必要な情報の一覧を作る
データの設定 入力がサービスの改善に使われる 改善への利用の設定をどうするか決める
公開前の確認者 誤字や不自然な点が外に出る 作った人と別の人が1度確認する
記録の残し方 作り直しや説明ができない 画像と指示文と作成日をセットで保存する

開発者向けに提供される2つのモデル

ChatGPTの画面で使う画像生成とは別に、自社のアプリやサービスに画像生成を組み込みたい開発者向けにも、新しいモデルが提供されています。OpenAIは今回、既定の選択肢となるFlareと、編集の細かな制御に強いSunburstの2つを、開発者向けの接続口であるAPIで公開しました。

OpenAIの説明では、Flareは前の世代より高い品質を保ちながら待ち時間を50%短くしたモデルで、SNS向けの画像づくりや商品体験、試作の画像を大量に作る用途に向いているとされています。

Sunburstは、仕上がりにこだわる広告の制作物や、作り込んだ商品画像のように、編集を重ねる作業での精密な制御を重視したモデルで、そのぶん生成には時間がかかります。

開発者コミュニティでの告知によると、品質の段階がこれまでより細かく選べるようになり、最上位の品質設定も追加されています。

一般の利用者がChatGPTの画面で使う分には、この2つを意識して選ぶ必要はありません。自社のサービスに画像生成を組み込む計画がある場合は、速さと量を重視するならFlare、仕上がりと編集の精度を重視するならSunburst、という軸で検討すると整理しやすくなります。

品質の設定によって1枚あたりの費用も変わるため、量産する前に、どの品質で十分かを小さく試して決めるのが無難です。

モデル 位置づけ 向いている用途
Flare 既定の選択肢。前の世代より待ち時間を50%短縮 SNS向けの画像、試作、大量の生成
Sunburst 編集の精密な制御を重視。生成には時間がかかる 広告の制作物、作り込んだ商品画像
品質の設定 段階が細かくなり最上位の設定が加わった 量産前に必要な品質を小さく試して決める
ChatGPTの画面 利用者がモデルを選ぶ必要はない 日常の業務での画像づくり

よくある質問

ChatGPTの画像生成は無料でも使えますか

使えます。2026年9月8日に公開された新版も、OpenAIの告知では全プランの利用者が対象とされており、無料プランでも新しい画像機能を試せます。

ただし、画像生成には通常のチャットとは別の利用上限があり、無料プランでは作れる枚数に限りがあります。具体的な枚数は固定では公表されていないため、上限に達したときに画面に出る表示で判断してください。

まずは無料プランで自分の用途に合うかを確かめ、日常的に使うようになってから有料プランを検討する順番で問題ありません。

作った画像をチラシや広告に使っても大丈夫ですか

OpenAIの利用規約では、利用規約と使用ルールに従う限り、作った画像を販売や商品化に使う権利は利用者にあるとされています。

そのため、チラシや広告に使うこと自体は可能です。ただし、既存の作品に似ていて、それをもとに作ったと言える場合は、AIで作ったかどうかに関係なく権利侵害になり得ると文化庁の資料で整理されています。

作家名や作品名、他社のロゴを指示に入れないこと、公開前に似すぎていないかを確かめることの2つは必ず守ってください。

画像の中の日本語の文字はきれいに出ますか

新版では、修正を重ねても文字が崩れにくくなり、短い見出し程度なら実用的な精度で入るようになっています。とはいえ、漢字の細部や似た形のカタカナで誤りが出ることはまだあります。

入れる文字はかぎ括弧で囲んで正確に指定し、見出し1つと短い補足程度に抑えるのが安全です。住所や電話番号などの正確さが求められる情報は、画像を仕上げた後で別のソフトで入れるほうが確実です。

誤りが1文字だけなら、コメント機能でその場所を指して直せます。

思いどおりの画像にならないときはどうすればよいですか

まずは指示に、用途、主題、場面、雰囲気、構図の5つが入っているかを見直してください。抜けている要素があると、ChatGPTがそこを想像で補うため、狙いから外れやすくなります。

そのうえで、修正は1回に1か所だけ伝え、変えたくない部分も書き添えます。配置がずれる場合はスケッチ機能で丸や四角を置いて渡すと伝わりやすくなります。

同じ箇所を3回直しても近づかないときは、良かった段階に戻るか、用途と構図を見直して新しく作り直すほうが早く仕上がります。

作った画像に著作権は生まれますか

文化庁がまとめた「AIと著作権に関する考え方について」では、簡単な指示だけでAIが作ったものは著作物に当たらないと考えられる一方、生成物を確認しながら指示を修正して試行を繰り返した場合には、著作物性が認められる場合もあると整理されています。

また、人が生成物に創作的な加筆や修正を加えた部分は、通常その部分に著作物性が認められるとされています。自社の創作物として扱いたい画像は、修正と加筆を重ね、その経緯を記録として残しておくと説明しやすくなります。

まとめ

ChatGPTの画像生成は、2026年9月8日の新版の公開で、作って終わりの道具から、直しながら仕上げられる道具へと性格が変わりました。修正を重ねても顔や文字が崩れにくくなり、コメントで場所を指した部分修正や、スケッチで配置を伝える方法も加わったことで、仕事で使える1枚にたどり着くまでの距離がぐっと縮まっています。

うまく使うための流れは、決める、作る、直す、確かめる、仕上げるの5つです。作り始める前に用途と比率と文字の量を決め、1枚目はたたき台と割り切り、修正は1回に1か所ずつ進めます。

見た目が整ったら、誤字や細部の崩れ、既存の作品や実在の人物に似すぎていないかを確かめてから使います。仕上がりの差は、1枚目の出来より、直し方と確かめ方の手順を持っているかどうかで生まれます。

商用利用については、OpenAIの利用規約で作った画像の権利は利用者にあるとされる一方、ほかの利用者が似た画像を受け取る場合があること、既存の作品に似ていれば権利侵害になり得ることも押さえておく必要があります。

会社で使うなら、アカウント、入力してよい情報、公開前の確認者、記録の残し方の4点を先に決めておくと、安心して使い続けられます。

まずは身近な資料の挿絵やSNSの投稿画像を1枚、今日の手順で作り、1回直すところまで試してみてください。

今日からできる点検

点検する項目 いまの状態を確かめる問い 今日やること
用途と比率 作る前に使う場所と比率を決めているか 用途・比率・文字の量を1行で書く
指示の要素 主題・場面・雰囲気・構図が入っているか 抜けている要素を1つ書き足す
修正の進め方 1回に複数の修正を頼んでいないか 1か所ずつ直し、残す部分も書く
文字の確認 画像内の文字を1文字ずつ読んだか 原寸で拡大して誤字を探す
権利の確認 作家名・作品名・他社ロゴを使っていないか 固有の名前を外し、似すぎていないか見る
記録 画像と指示文をセットで残しているか 最後の指示文を画像と同じ場所に保存する
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