「仕事は順調だが、プライベートのパートナーも真剣に考えたい」
「多忙な毎日で、出会いの機会が少ない…」
「自社(メガバンク)に、結婚支援や利用できる婚活サービスはあるのだろうか?」
三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行にお勤めの方から、こうした声をよく聞きます。転勤があり、平日は遅くまで働き、週末は資格の勉強に追われる。出会いの時間を確保しにくい職場であることは確かです。
かつては三菱グループの結婚相談所「ダイヤモンドファミリークラブ」のように、グループ内に出会いの場がありました。いまはその形がなくなり、銀行の関わり方も変わっています。この記事は2026年10月時点で公表されている情報をもとに、次の4点を整理しました。
- ダイヤモンドファミリークラブはいつ終了したのか
- 3行それぞれに、行員が使える婚活支援はあるのか
- 企業専用の婚活アプリ「Aill goen」と、結婚相談所連盟「IBJ」は銀行とどう関係しているのか
- 行員がいまから取れる具体的な手順
メガバンクと結婚相談:知っておくべき「今のカタチ」
ダイヤモンドファミリークラブは2021年5月31日に終了
「銀行のグループが運営する結婚相談所」として長く知られていたのが、三菱グループの「ダイヤモンドファミリークラブ」です。グループ各社の関係者を対象に、入会審査を経た人だけが参加できる仕組みで、約50年にわたって続いていました。
このクラブは2021年5月31日で業務を終了しています。公式サイトもすでに閉鎖されており、現在は入会も相談もできません。検索すると古い口コミや料金の紹介ページが残っていますが、いずれも終了前の情報です。
いまは「社外のサービスを福利厚生として導入する」形
2026年10月時点で、メガバンク3行のうち行員向けの結婚相談所を自前で運営しているところは見当たりません。代わりに広がっているのが、婚活サービスを外部から福利厚生として導入するやり方です。
個人情報の扱いを考えると、銀行が社員同士の出会いを直接仲介するのは負担が大きい。そこで、導入企業の社員だけが使える婚活アプリを会社が契約し、社員はその中で社外の人と出会う、という形が選ばれています。
【所属銀行別】あなたの会社の婚活支援は?(2026年10月時点)
三菱UFJ銀行の行員の方へ
三菱UFJ銀行は、企業専用の婚活アプリ「Aill goen(エール ゴエン)」を導入しています。提供元の株式会社Aillが2025年7月1日に公表した発表によると、同行の人事部は導入の理由を次のように述べています。
「理想とするライフプランおよびキャリアプランの両立を支援するべく、Aill goenに参加します。」
仕事と私生活の計画を両方とも支えるための制度として位置づけた、ということです。この記事の以前の版では「三菱UFJ銀行には明確な婚活支援が見当たらない」と書いていましたが、この発表で状況が変わりました。対象になる範囲や申し込み方法は、社内の福利厚生の案内で確認してください。
三井住友銀行の行員の方へ
三井住友銀行については、行員向けの婚活支援を導入したという銀行からの公式発表は、2026年10月時点で見つかりませんでした。Aill goenの公式サイトに載っている主な導入企業の欄にも、同行の名前はありません。
ただし、福利厚生の代行会社を経由して導入している企業は、提供元の一覧に名前が出ないことがあります。社内のイントラネットで「婚活」「Aill」などの語で検索するか、人事部の福利厚生窓口に直接たずねるのが確実です。
みずほ銀行の行員の方へ
みずほ銀行とIBJには、人のつながりがあります。日本経済新聞はIBJの創業者を「元興銀マン」として紹介しており、創業者はみずほ銀行の前身の1つである日本興業銀行の出身です。
一方で、みずほ銀行がIBJと婚活支援の業務提携を結んだという発表は、2026年10月時点で確認できませんでした。IBJが公表している銀行との婚活支援の提携は、地方銀行が取引先の経営者や後継者に結婚相談所を紹介する形が中心です。この記事の以前の版では、みずほ銀行が事業承継者向けの結婚支援でIBJと連携していると書いていましたが、裏付けが取れないため取り下げます。
みずほ銀行の行員が婚活をするなら、社内の福利厚生に婚活サービスがあるかをまず確認し、なければIBJに加盟している結婚相談所に個人として入会する、という順番が現実的です。
【比較表】メガバンク3行の婚活支援(2026年10月時点)
| 銀行 | 公表されている婚活支援 | 根拠 | 行員がまずやること |
|---|---|---|---|
| 三菱UFJ銀行 | Aill goenを福利厚生として導入 | Aillの発表(2025年7月1日) | 社内案内で対象範囲と申し込み方法を確認 |
| 三井住友銀行 | 公式発表は見当たらない | 銀行・提供元とも記載なし | 人事部の福利厚生窓口にたずねる |
| みずほ銀行 | 公式発表は見当たらない(IBJ創業者が旧興銀出身というつながりのみ) | 提携の発表なし | 社内制度を確認し、なければIBJ加盟相談所を個人で検討 |
主要な婚活サービス:Aill goenとIBJを知る
Aill goen(エール ゴエン)
導入企業に所属する独身社員だけが使える、企業専用の婚活アプリです。出会う相手は、ほかの導入企業で働く社員です。同じ会社の同僚が紹介されることはありません。提供元の公式サイトでは、導入企業数を「上場企業を中心に約1200社」と案内しています。
提供元はアプリの役割を「AIが共通の“友達”のような立場で、社外の出会いから交際までを丁寧にサポートします」と説明しています。紹介にあたっては、住まいや転勤、働き方の希望も考慮するとしています。転勤の多い銀行員にとっては、相手に最初から事情を理解してもらいやすい点が使いやすいところです。
- 利用条件:勤め先が導入していること
- 出会える範囲:導入企業の社員に限られる
- 向いている人:身元の確かな相手と、仕事の事情を理解し合いながら進めたい人
IBJ(日本結婚相談所連盟)
全国の結婚相談所が加盟する連盟で、加盟している相談所どうしが会員の情報を共有しています。どの相談所に入会しても、連盟全体の会員と出会える仕組みです。
- 利用条件:勤め先と関係なく、個人で加盟相談所に入会できる
- 注意点:相談所ごとに担当者の支え方や料金の体系が違うため、無料相談で比べてから決める
- 向いている人:社内制度がない人、出会いの数を増やしたい人
あなたが取るべき次のステップ
- 社内の制度を確認する:イントラネットや社内報で婚活支援の有無を調べ、見つからなければ人事部の福利厚生窓口に問い合わせます。
- 三菱UFJ銀行の方は、Aill goenの対象範囲と申し込み方法を社内案内で確認します。
- 三井住友銀行・みずほ銀行の方は、社内に制度がなければ、IBJ加盟の結婚相談所や企業向けでない一般の婚活サービスを比べます。
- 転勤の可能性や住まいの希望を、最初に相手や担当者へ伝えておきます。銀行員の婚活でつまずきやすいのは、交際が進んでから転勤の話が出る場面です。
まとめ:まず社内の福利厚生を確かめる
三菱グループのダイヤモンドファミリークラブは2021年5月31日に終了し、銀行のグループが結婚相談所を運営する形はなくなりました。いま公表されているメガバンクの婚活支援は、三菱UFJ銀行が2025年7月に導入したAill goenです。三井住友銀行とみずほ銀行については、2026年10月時点で公式な発表は見当たりません。
福利厚生は、自分から調べないと気づかないまま過ぎてしまう制度です。まず社内の案内を確認し、制度がなければ結婚相談所や婚活サービスを個人で選ぶ。その順番で進めると、遠回りが少なくて済みます。
