こんにちは。
「盆栽」と聞くと、何だか難しくて、おじいちゃんの趣味…なんてイメージがあるかもしれませんね。でも、そんなことはないんですよ。
特に手のひらに乗るような「ミニ盆栽」は、お部屋のインテリアにもなる、愛らしいパートナー。育てる楽しみを手軽に味わえる、素敵な暮らしの彩りになります。
今日は、あなただけの最初のミニ盆栽を作るための、やさしい手引きをお話ししますね。
ステップ1:あなたのパートナーになる木を選びましょう、
どんな子と一緒に暮らしたいですか?初めてなら、丈夫で育てやすく、見た目も可愛い子がおすすめです。いくつかご紹介しますね。
長寿梅(ちょうじゅばい)
年に数回、ルビーのように愛らしい赤い花を咲かせてくれる、とても健気な木です。すごく丈夫で、名前も縁起が良いんですよ。「花が咲いた!」という小さな感動を、何度も味わえるのが魅力です
五葉松(ごようまつ)
「盆栽といえば松」のイメージ通り、凛とした姿が美しい木です。ミニサイズでも風格があり、一年中きれいな緑を楽しめます。乾燥にも強く、少しお世話を忘れても待っていてくれる、頼もしい存在です。
真柏(しんぱく)
くねっと曲がった幹が個性的で、まるで小さなアートのよう。洋風のお部屋にもよく似合います。自分好みの形に少しずつ整えていく楽しみがあり、あなただけの小さなパワースポットになってくれるかもしれません。
ステップ2:さあ、小さな鉢に植え付けてみましょう
園芸店などで「これだ!」と思う苗木(ポットに入った小さな木)を見つけたら、お気に入りの鉢に植え付けてあげましょう。この作業を「植え替え」と言います。
【準備するもの】
お好きな苗木
お気に入りの小さな鉢(必ず底に水抜きの穴が開いているもの)
鉢の穴をふさぐネット
鉢底に入れるゴロゴロした石(軽石など)
盆栽用の土(水はけの良いものが売られています)
割り箸、園芸用のハサミ
【作り方の手順】
鉢の準備: 鉢の底穴にネットを置き、その上に鉢底石を薄く敷きます。こうすると水はけが良くなり、根っこが元気に呼吸できます。
苗木の準備: ポットから苗木をそっと取り出し、根っこに付いている土を、指で優しく3分の1ほどほぐし落とします。もし黒ずんでいたり、長すぎたりする根があれば、ハサミで少しだけ切ってあげましょう。
植え付け: 鉢に少し土を入れ、苗木を置きます。「この角度が可愛いな」というベストポジションを探してくださいね。
土を入れる: 苗木の周りから、割り箸で優しくつつきながら土を丁寧に入れていきます。根のすき間にしっかり土が入るようにするのが、元気に育つポイントです。
水やり: 最後に、鉢の底から水がたっぷり流れ出るまで、シャワーで優しく水をあげてください。これで、木と土がしっかり馴染みます。
ステップ3:毎日のお世話、3つの約束
難しく考えなくて大丈夫。この3つだけ、覚えてあげてください。
置き場所: 基本は屋外です。太陽の光と、やさしい風が大好き。ベランダなどが最適ですね。真夏の強すぎる日差しだけは、日陰に移動してあげましょう。
水やり: 「土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れるまでたっぷり」が合言葉です。毎日様子を見て、乾いていたらあげてください。季節によって乾く速さが変わりますよ。
愛情: 時々、葉っぱを眺めたり、「きれいだね」と声をかけたり。あなたの愛情が、何よりの栄養になります。
どうでしょう?意外と簡単だと思いませんか?
盆栽の本当の魅力は、完璧な形を作ることだけではありません。小さな芽がふくらんだり、花が咲いたり、季節ごとに姿を変える木と共に、ゆっくりとした時間を過ごすこと。
それこそが、一番の醍醐味です。
さあ、あなただけの小さなパートナーを見つけに、出かけてみませんか。
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