奨学金の引き落としの日が近づくたびに、口座の残高が足りるか心配になる。今月はどうにか払えたけれど、来月は分からない。
すでに1回、2回と引き落としができず、届いたはがきを開けられずにいる。この記事は、日本学生支援機構の奨学金を返している途中で、返せない、返せなくなりそうだと感じている方に向けて書いています。
最初にお伝えしたいのは、返せないと感じた時点で、使える制度がいくつもあるということです。月々の返還の額を少なくする制度、一定の期間だけ返還を待ってもらう制度。
どちらも、延滞する前に願い出るほど選べる道が広くなります。この記事では、延滞すると何が起きるのかを先に整理し、そのうえで、今の状況に合わせてどの制度を使えばよいのか、どう申し込めばよいのかを順番に見ていきます。
Q&Aサイトに並ぶ、返せない不安
先日、Q&Aサイトでこのような切実な悩みを拝見しました。
投稿者は、奨学金を500万円近く借りている大学生でした。返せるか不安でたまらない。
借金があることで、この先いろいろなことを我慢しなければならないと思うと、つらくてたまらない。滑り止めで入った大学ということもあって、大学生活も楽しくない。
どうすればよいのか、という内容です。
同じサイトには、すでに返還が始まっている人の投稿も並んでいます。どうしてもお金がなく、3か月分を滞納している。
このまま払えないと、日本学生支援機構はどんな対応をしてくるのか。猶予の申請をしたのに認められなかった、本当に困っているのにどうすればよいのか。
返せないという悩みは、返還が始まる前から、返還が始まったあとまで、いくつもの段階で起きています。
返せないと感じたときに、一番怖いこと
これらの投稿に共通しているのは、何が起きるのか分からないことへの怖さです。延滞したら家に取り立てが来るのか、親や保証人に連絡が行くのか、クレジットカードが使えなくなるのか。
分からないまま時間が過ぎると、怖さはふくらみ、郵便物や電話から目をそらすようになります。目をそらしている間に延滞の月数は増え、使える制度が減っていきます。
逆に言えば、何が起きるのかが分かれば、今やるべきことが見えてきます。延滞には段階があり、それぞれの段階で使える制度と、間に合わなくなる制度があります。
まずはその段階を知ることが、返せない状態から抜け出す最初の一歩になります。
借りた額の大きさと、毎月の重さは別のもの
Q&Aサイトの投稿者は、借りた額の大きさにおびえていました。ただ、返還の苦しさを決めるのは、借りた総額より、毎月いくら返すのかと、毎月いくら手元に残るのかです。
同じ額を借りていても、返還の期間が長ければ毎月の額は小さくなりますし、収入と生活費のバランスによって重さの感じ方は大きく変わります。
同じ質問への回答の中には、約500万円を返している社会人2年目の人が、毎月返しながらも少しずつ貯金ができている、と書いていました。
もちろん、すべての人が同じようにいくわけではありません。それでも、総額の数字だけを見て将来を決めつけてしまうと、使える制度や工夫が目に入らなくなります。
まずは、自分が毎月いくら返すことになっているのかを、返還の手続きの書類で確かめるところから始めてみてください。数字を見ることが怖いときほど、一度だけ紙に書き出してみると、漠然とした不安が具体的な課題に変わります。
返せない理由は、人によって違う
返せない理由は、人によって違います。理由によって、使うべき制度も変わります。
| 今の状況 | よくある理由 | 向いている制度 |
|---|---|---|
| 働いているが、月々の返還が重い | 収入が低い、家賃や生活費で余裕がない | 月々の額を少なくする減額返還 |
| 仕事を失った、収入がほとんどない | 失業、病気やけがで働けない | 返還を待ってもらう返還期限猶予 |
| 育児休業や産前産後の休業に入る | 一時的に収入が減る | 返還期限猶予(10年の上限の対象外) |
| すでに引き落としが何回かできていない | 急な出費、収入の減少 | 延滞の解消と、猶予の申請 |
| 返還が始まる前から不安 | 借りた額が多い、就職の見通しが立たない | 制度を知り、返還の計画を立てておく |
表のどの行に当てはまるかで、次に読むべき場所が変わります。複数の行に当てはまる人もいるはずです。
その場合は、今月の引き落としに間に合うかどうかを先に考え、間に合わないなら延滞の段階の話から読むのが確実です。すでに延滞している方は、次の章の延滞の段階から読んでください。
まだ延滞していない方は、延滞の仕組みを知ったうえで、後半の制度の章へ進んでください。
延滞すると何が起きるのか
日本学生支援機構は、延滞したときの対応を公表しています。まずは、何がいつ起きるのかを知っておきます。
督促は、本人と保証人に届く
日本学生支援機構は、延滞した場合について「本機構では、返還金を延滞すると、本人、連帯保証人、保証人に対して、文書と同時に電話による督促を行うこととしております」と説明しています。
親や親戚が連帯保証人や保証人になっている場合、延滞は本人だけの問題では終わりません。家族に知られたくないと思って黙っているうちに、家族のもとに督促が届くことになります。
奨学金を借りるときに、保証の方法として保証機関を選んだ人もいます。この場合は仕組みが違い、延滞が続くと保証機関が代わりに返済し、その後は保証機関から本人に返済を求められることになります。
自分がどちらの保証の方法で借りているのかは、返還の手続きの書類や、日本学生支援機構の本人向けの情報のページで確かめられます。
延滞金がかかる
約束の返還の期日までに返還しないと、延滞金がかかります。日本学生支援機構によると、平成17年4月以降に採用された第一種奨学金や、第二種奨学金の多くでは、令和2年以降の延滞について、延滞している額に年3%の割合を掛けた額が、返還の期日の翌日から返した日までの日数に応じてかかります。
年3%と聞くと小さく感じるかもしれません。ただ、延滞金は延滞が長引くほど積み重なり、返したお金はまず延滞金に充てられることがあります。
延滞が長くなるほど、返しても返しても元の額が減りにくくなります。
延滞が3か月を超えると、信用情報に残る
多くの人が一番気にしているのが、個人信用情報機関への登録です。日本学生支援機構は、「奨学金の返還が延滞3か月以上になった場合、個人信用情報機関への登録対象になります」と説明しています。
新しく返還を始めた人は、返還の開始から6か月たった時点で延滞が3か月以上ある場合に、登録の対象になります。
登録されたときに起きることについても、日本学生支援機構は「スマートフォンの分割払いやクレジットカードの利用ができなくなる、また、住宅ローン等が組めなくなる場合があります」と書いています。
登録された情報は、返還が終わってから5年後に削除されます。延滞を解消すれば、解消したという情報が登録されますが、記録そのものがすぐに消えるわけではありません。
| 延滞の段階 | 起きること | この段階でやること |
|---|---|---|
| 引き落としが1回できなかった | 文書や電話で連絡が来る | すぐに入金し、今後の見通しを考える |
| 延滞が2か月になった | 督促が続き、延滞金が積み重なる | 返還期限猶予の申請を急ぐ |
| 延滞が3か月以上になった | 個人信用情報機関への登録の対象になる | 延滞の解消と、猶予の申請を同時に進める |
| 督促に応じない状態が続く | 残りの額をまとめて求められることがある | 奨学金相談センターに連絡する |
表の右の列にあるとおり、どの段階でも、まず連絡を取ることが大切です。延滞していても、返還期限猶予は願い出ることができます。
日本学生支援機構は、延滞している場合の返還期限猶予の申請の手続きも案内しています。一方で、月々の額を少なくする減額返還は、願い出の時点で延滞していないことが条件です。
延滞の月数が増えるほど、選べる道は狭くなります。
督促の電話や手紙を、開けられないとき
督促のはがきや電話は、受け取るだけで気持ちが沈みます。開けたら何が書いてあるのかが怖くて、封を切れないまま机の上に積んでしまう人もいます。
ただ、日本学生支援機構からの通知には、延滞している額や、次にやるべき手続きの案内が書かれています。開けないままでいると、使える制度の締め切りや、手続きの方法を知る機会を逃してしまいます。
1人で開けるのがつらいときは、家族や信頼できる人と一緒に開けるのも1つの方法です。保証人になっている家族がいるなら、どのみちいずれは督促が届きます。
先に自分から事情を話しておくほうが、あとで知られるよりも、家族との関係を保ちやすくなります。電話に出られないときは、通知に書かれている連絡先に、自分の都合のよい時間にかけ直すこともできます。
放っておいて返せる日は来ない
延滞の連絡を放っておいても、返すべき額は減りません。延滞金が加わり、保証人への連絡が増え、信用情報への登録が近づくだけです。
Q&Aサイトの投稿者のように、3か月分を滞納している状態でも、今から手続きを始めれば、猶予の申請や相談の窓口を使うことができます。
一番避けたいのは、何もしないまま延滞の月数が増えていくことです。
返せないときに、やってしまいがちなこと
返せないと感じたとき、多くの人がとっさに選んでしまう行動があります。どれも、その場では気持ちが楽になる行動です。
ただ、長い目で見ると、返せない状態を重くしてしまうことがあります。
連絡をせずに、そのままにしておく
一番多いのは、何も連絡をせずに、そのままにしておくことです。今月は無理だけれど、来月にはどうにかなるかもしれない。
そう考えて待っているうちに、延滞の月数が増えていきます。前の章で見たとおり、減額返還は延滞していないことが条件で、延滞が3か月以上になると信用情報に登録される対象になります。
待っている間に、選べる道が1つずつ閉じていきます。
連絡をしないでいる理由の多くは、怒られるのではないか、責められるのではないか、という気持ちです。けれども、日本学生支援機構は、返還が難しい人のための制度を自分から案内しています。
返還期限猶予のページには「そのような状態になった場合は、延滞する前にすみやかに手続きをおこなってください」と書かれています。
早く連絡した人ほど、使える制度が多く残っています。
別の借金で、奨学金を返す
引き落としに間に合わせるために、カードローンや消費者金融で借りて奨学金を返す人もいます。その月の延滞は避けられますが、奨学金よりも利息の高い借金に置き換えることになります。
翌月も同じことを繰り返すと、借金の総額は増え、毎月の返済はさらに重くなります。
奨学金には、返せないときのための制度が用意されています。別の借金に頼る前に、まず減額返還や返還期限猶予が使えないかを確かめてください。
これらの制度は、利息の高い借金とは違い、申請が認められれば毎月の負担を軽くしたり、一定の期間返還を待ってもらったりできます。
猶予の申請を、1回断られてあきらめる
Q&Aサイトには、猶予の申請をしたのに認められなかった、という投稿もありました。本当に困っているのに、どうすればよいのか分からない、という内容です。
回答には、ひと言だけ「猶予申請を再度行う」と書かれていました。
申請が認められない理由は、収入の基準に当てはまらなかった、必要な書類が足りなかった、事情の説明が伝わらなかった、などさまざまです。
理由が分かれば、書類をそろえ直したり、ほかの制度を選び直したりできます。1回断られたところで手を止めず、なぜ認められなかったのかを確かめることが大切です。
分からないときは、日本学生支援機構の奨学金相談センターに問い合わせることができます。
生活費を削りすぎて、体を壊す
返還を続けるために、食費や通院の費用を極端に削る人もいます。今月の引き落としには間に合っても、体調を崩して働けなくなれば、返還はもっと難しくなります。
生活の土台を削ってまで返し続けるくらいなら、減額返還で月々の額を小さくし、生活を立て直しながら返すほうが、結果として長く返し続けられます。
家計を見直すこと自体は大切です。ただ、削るべきは使わなくなった定額の会員サービスや、なんとなく続けている出費でです。
食事や睡眠、通院のような体を支える出費は、最後まで守ってください。どこを削ってもまだ足りないと感じたら、それは制度を使う合図です。
| やってしまいがちなこと | その場で起きること | そのあとに起きること | 代わりにやること |
|---|---|---|---|
| 連絡せずに待つ | 気持ちが一時的に楽になる | 延滞が増え、減額返還が使えなくなる | 延滞する前に制度を願い出る |
| 別の借金で返す | その月の延滞を避けられる | 利息の高い借金が増える | 減額返還や猶予が使えないかを確かめる |
| 猶予を1回断られてあきらめる | 手続きの手間から逃れられる | 延滞が続き、信用情報に残る | 断られた理由を確かめ、再度申請する |
| 保証人に黙っておく | 家族に心配をかけずにすむ | 督促が家族に届き、関係がこじれる | 先に自分から事情を話す |
返せない自分を、責めすぎる
もう1つ、見落とされやすいのが、返せない自分を責めすぎることです。借りたものは返すべきだという気持ちが強い人ほど、返せない自分を許せなくなります。
その気持ちが強すぎると、手続きに向き合う力まで失われてしまいます。
奨学金の制度には、返せなくなる人がいることを前提にした仕組みが用意されています。災害、病気、失業、収入の減少。
誰にでも起こりうることだからこそ、制度があります。制度を使うことは、ずるいことでも恥ずかしいことでもありません。
返すために、今の自分に合った返し方を選び直すための手段です。制度を使いながら返し終えた人は、たくさんいます。
返せないときに使える制度
日本学生支援機構は、返還が難しくなった場合に願い出られる制度として、月々の返還の額を少なくする減額返還制度と、返還を待ってもらう返還期限猶予を案内しています。どちらも、申請して審査で認められると使えます。
月々の額を少なくする、減額返還制度
日本学生支援機構は、減額返還制度について次のように説明しています。
「減額返還制度とは、経済困難等の事情により当初の約束通りの返還月額での返還は難しいが、返還月額を減額すれば返還できる場合、適用期間に応じて返還期間を延長し、当初の返還月額を2分の1、3分の1、4分の1、3分の2に減額して返還することができる制度です。」
働いていて収入はあるけれど、今の返還の額では苦しい、という人に向いた制度です。1回の願い出で12か月まで使え、終わる前に改めて願い出ることで延長できます。
収入の目安は、給与所得者の場合で年間の収入が400万円以下とされ、扶養している子どもの人数によって基準が上がります。
注意したいのは、減額返還は返すべき総額を減らす制度ではないことです。日本学生支援機構も「返還予定総額が減額されるわけではありません」と書いています。
毎月の額を小さくする代わりに、返還の期間が延びます。また、願い出と審査の時点で延滞していないこと、口座振替に加入していることが条件になっています。
返還を待ってもらう、返還期限猶予
返還期限猶予は、一定の期間、返還そのものを待ってもらう制度です。日本学生支援機構は「災害、傷病、経済困難、失業などの返還困難な事情が生じた場合は、返還期限の猶予を願い出ることができます」と説明しています。
審査で認められた期間は返還の必要がなく、その分だけ返還が終わる時期が先に延びます。
経済的な理由などによる猶予は、通算で10年(120か月)が上限です。ただし、災害、病気やけが、生活保護を受けている間、産前産後の休業と育児休業の間などは、10年の上限がありません。
延滞している場合でも、猶予の申請の手続きが案内されています。
猶予も、返すべき額を免除するものではありません。日本学生支援機構は、猶予のページで「将来への負担を少しでも軽くするために、月々の返還額を減額して返還する『減額返還制度』のご利用をおすすめします」とも書いています。
少しでも返せる状態なら減額返還、まったく返せない状態なら猶予、と考えると選びやすくなります。
| 減額返還制度 | 返還期限猶予 | |
|---|---|---|
| どんな人に向いているか | 収入はあるが、今の額では苦しい人 | 失業や病気などで、返還が難しい人 |
| 何が変わるか | 月々の額が2分の1から4分の1などに減る | 認められた期間は返還しなくてよい |
| 使える期間 | 1回の願い出で12か月まで、延長できる | 経済的な理由などでは通算10年まで |
| 延滞しているとき | 延滞を解消しないと願い出られない | 延滞していても申請の手続きがある |
| 返す総額 | 変わらない | 変わらない |
所得に合わせて返す方式と、返還の免除
平成29年度以降に第一種奨学金を借りた人の中には、前の年の所得に応じて返還の額が決まる所得連動返還方式を選んでいる人もいます。
この方式を選んでいる場合は、減額返還の申請はできません。自分がどちらの方式で返しているのかは、返還の書類で確かめてください。
このほか、本人が亡くなった場合や、精神や身体の障害で働くことが難しくなった場合には、返還の免除を願い出る制度もあります。
勤め先や自治体の返還の支援
最近では、社員の奨学金の返還を会社が代わりに行う制度や、地域に住んで働く人の返還を自治体が支援する制度も広がっています。
勤め先の福利厚生の案内や、住んでいる地域の自治体の案内を一度確かめてみる価値があります。転職や引っ越しを考えている人は、こうした支援があるかどうかを判断の材料に加えることもできます。
申請の進め方
制度を使うには、自分で願い出る必要があります。手順を知っておくと、迷わずに進められます。
本人向けの情報のページから願い出る
減額返還や返還期限猶予の願い出は、日本学生支援機構の本人向けの情報のページ「スカラネット・パーソナル」から行います。願い出のあとに、収入や事情を証明する書類を送ります。
書類がそろわないと審査が進まないので、どんな書類が必要なのかを先に確かめておきます。
分からないときは、奨学金相談センターへ
どの制度が自分に合っているのか分からない、書類の書き方が分からない、申請が認められなかった理由を知りたい。こうしたときは、日本学生支援機構の奨学金相談センターに問い合わせることができます。
電話をかけるのが怖いときは、手元に奨学生番号と、今の収入が分かるものを用意してからかけると、話が早く進みます。
気持ちが追い詰められたとき
Q&Aサイトの投稿者は、借金があることで我慢ばかりの人生になると思うと、つらくてたまらないと書いていました。お金の悩みは、気持ちを大きく削ります。
眠れない、食欲がない、何もする気が起きない。そうした状態が続くときは、返還の手続きより先に、自分の心と体を守ることを考えてください。
数字を紙に書き出す
不安がふくらむのは、全体が見えないときです。毎月の手取り、家賃や光熱費、食費、奨学金の返還の額、残っている返還の額。
これらを1枚の紙に書き出すと、漠然とした不安が、いくつかの具体的な数字に分かれます。数字が見えれば、減額返還でいくら楽になるのか、どこを見直せばよいのかも考えられます。
1人で書き出すのがつらいときは、家族や信頼できる友人に手伝ってもらってもかまいません。数字を人に見せるのは勇気がいりますが、誰かと一緒に見ることで、自分を責める気持ちから少し離れて、課題として眺められるようになります。
話を聞いてもらえる窓口を使う
奨学金の手続きについては、日本学生支援機構の奨学金相談センターが窓口です。一方で、気持ちがつらくてたまらないときは、心の相談の窓口を使ってください。
厚生労働省の「まもろうよ こころ」というページには、電話やSNSで相談できる窓口がまとめられています。死にたいほどつらいと感じたときも、誰かに話すことで、次の一歩を考える余裕が生まれます。
よくある質問
Q. 延滞していると、減額返還は使えませんか
減額返還は、願い出と審査の時点で延滞していないことが条件です。延滞を解消すれば願い出ができます。
延滞を解消するのが難しい場合は、延滞していても手続きのある返還期限猶予の申請を先に考えてください。
Q. 猶予の申請が認められなかったら、どうすればよいですか
まず、認められなかった理由を確かめてください。収入の基準、書類の不足、事情の説明など、理由が分かれば、書類をそろえ直して再度申請したり、減額返還を選び直したりできます。
分からないときは奨学金相談センターに問い合わせます。
Q. 減額返還や猶予を使うと、返す総額は減りますか
減りません。減額返還は月々の額を小さくする代わりに返還の期間が延び、猶予は返還の時期を先に延ばす制度です。
どちらも、返すべき元金や利子が免除されるものではありません。ただし、延滞を防げるので、延滞金がかからずにすみます。
Q. 親が保証人になっています。延滞すると親に連絡が行きますか
日本学生支援機構は、延滞すると本人、連帯保証人、保証人に督促を行うと説明しています。親が保証人になっている場合は、親にも督促が届きます。
先に自分から事情を話しておくほうが、あとで知られるよりも、親との関係を保ちやすくなります。
Q. 信用情報に登録されたら、ずっと記録が残りますか
日本学生支援機構によると、登録された情報は返還状況に応じて毎月更新され、返還が完了してから5年後に削除されます。延滞を解消すると、解消したという情報が登録されます。
明日からできること
| やること | 確かめる場所 | 目安の時間 |
|---|---|---|
| 自分の返還の月額と、残りの額を確かめる | 返還の書類、スカラネット・パーソナル | 15分 |
| 保証の方法を確かめる | 借りたときの書類 | 10分 |
| 毎月の収入と出費を1枚の紙に書く | 通帳、家計簿、明細 | 30分 |
| 減額返還か猶予か、どちらが合うかを決める | この記事の比較の表 | 10分 |
| 届いている通知を開けて、中身を確かめる | 郵便物、メール | 10分 |
| 分からないことを奨学金相談センターに聞く | 日本学生支援機構の案内 | 20分 |
まとめ
奨学金が返せないと感じたときに一番大切なのは、延滞する前に動くことです。延滞すると、本人と保証人に督促が届き、延滞金がかかり、3か月以上になると個人信用情報機関への登録の対象になります。
減額返還は延滞していないことが条件なので、早く動いた人ほど選べる道が多く残ります。
収入はあるけれど今の額では苦しいなら減額返還、失業や病気で返還が難しいなら返還期限猶予。どちらも返す総額は変わりませんが、延滞を防ぎ、生活を立て直しながら返し続けるための制度です。
まずは今日、自分の返還の月額と残りの額を確かめることから始めてみてください。
返還の見通しを立てたいときに
毎月の家計の組み立て方や、借りたお金との付き合い方は、本で型を知っておくと、自分の数字に当てはめやすくなります。気になるものから探してみてください。
※当サイトのリンクにはアフィリエイトを使用しています
